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GM大宇売却の可能性も

 産業銀行によるGM大宇株の買い取りなど、米国GM(ゼネラルモーターズ)がGM大宇の再生に向けたさまざまな案について頭をめぐらせている。

 GMアジア太平洋地域本部のニック・ライリー社長は1日、ソウルで行われた会見で、「会社を存続させるためなら、GM大宇の株を売却するという方法についても考慮できる」と述べた。記者たちからの「産業銀行が株を買い取る意向を伝えてきたら、所有権を引き渡すこともあり得るのか」という質問に対し、「産業銀行がそのような要求をしてくるなら、検討する価値はある」などと回答したものだ。

 ライリー氏は「“産業銀行がGM大宇株を買い取る意向を示している”という一部の報道は事実とは異なる。GM本社は現在のところ、GM大宇の株主構造の変化を望んでいない」と釘を刺した。

 GM大宇は米国のGM本社が発行済み株式の72%を保有しており、残りの28%は産業銀行が保有している。ライリー氏は「GM大宇の実際の所有権を譲り渡す以外に、GM本社が担保を提供することも一つの方法だ」と説明した。さらに「GM本社が破産保護申請を行った場合、GM大宇は今後再編されるであろう“グッドGM”の子会社として存続するだろう」と述べた。「グッドGM」とはGMグループの優良資産だけを別に分離した会社のことを指す。GM大宇は現在韓国政府に対して1兆ウォン(約770億円)の支援を要請しており、また先月30日には産業銀行など8行と、先物為替契約の満期を3カ月延長することでも合意している。ライリー氏は「おかげでGM大宇は当分の間、運転資金に問題はない」と述べた。

崔宇晢(チェ・ウソク)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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