厚生労働省は7日、新型インフルエンザへの感染を調べるウイルスの遺伝子検査について、全都道府県の地方衛生研究所で可能になったと発表した。これにより、医療機関の簡易検査で感染の疑いが判明してから早ければ6時間程度で、感染の有無を確認できる。ただし、国内初感染例が出るまでは慎重を期し、国立感染症研究所で検査してから診断を確定するという。
厚労省によると、感染研が豚のインフルエンザウイルスに手を加え、新型かどうかを判定できる手法を開発。この方法が全国に行き渡り、検査体制が整った。一方、各空港の検疫所は7日時点では、新型を判定できる検査はしていないという。【清水健二】
毎日新聞 2009年5月7日 19時29分