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北村龍平監督「テコンドーは一種のミステリー」(上)

映画『テコン』を手掛ける

 「神秘的な動きに魅せられて…まるで韓国人の血が流れているかのようだ。わたしの映画はまさに韓国映画」

 完全に脱色してから染めた白っぽい金髪に、真っ黒な眉毛。ホテルのレストランに現れた北村龍平監督(39)は、まるで中退した不良高校生のような雰囲気だった。大きな体格に似合わず、北村監督が口にした最初の言葉は「少々寒いので、ヒーターをつけようか」というものだった。この一言が、暖かい日光が降り注ぐ米国カリフォルニアで映画を撮ってきたことをうかがわせた。

 北村監督は、今年下半期にクランクインする映画『テコン』(仮題)のプリプロダクションのため、2泊3日の日程で韓国を訪れた。北村監督の新作は、大阪に暮らす不良高校生がテコンドーに出会い、「地獄の訓練」を経て本物の「男」へと生まれ変わる物語だ。主人公を演じるのは日本の俳優だが、韓国の俳優もキャスティングされる予定だ。今回の映画は、日本屈指の芸能事務所である吉本興業とも既に制作協力を行い、北米やヨーロッパなど海外への配給は米国の映画制作・配給会社アークライト・フィルムが担当する予定だ。また今回の来韓中、北村監督は韓国の俳優と会い、撮影候補地の視察も行った。

 髪の色は西洋人のようだが、日本語を話し、韓国の「テコンドー」を映画にするつもりだと話す北村監督。この微妙なずれ具合は、北村監督のこれまでの生き様を聞けば、パズルを組み合わせるかのようにかみ合わさる。北村監督は大阪で生まれ、高校を中退後、オーストラリアへ渡って映画を学び、現在は米ハリウッドで活動している。個人的には空手・剣道・柔道など、試していないものはないという。

 アクションに対する北村監督の熱意は、日本の人気漫画の映画化作品『あずみ』(2003)によく現れている。主人公のあずみは、感受性があるようには見えないが、その代わり殺人マシーンのように敵を斬ることには熱心で、周囲のキャラクターのまじめさの中でかえって笑いを誘う。アクション映画マニアや漫画の愛読者からは熱烈に支持されたが、一般の観客には「どこかB級っぽい」と評価され、結局日本ではヒットしなかった。

崔寶允(チェ・ボユン)記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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