北村龍平監督「テコンドーは一種のミステリー」(下)
映画『テコン』を手掛ける
しかし米国では、北村監督の残忍さと独特の感覚に高い点数が付けられた。ホラーの巨匠クライブ・バーカー原作の短編小説『ミッドナイト・ミートトレイン』(MMT)を映画化した同名の作品(2008)で、成功裏にハリウッドデビューを果たしたという評価を受けている。
北村監督は、「テコンドーは一種のミステリー」と話した。「米国のどの都市に行ってもテコンドーの道場が必ず一つはある。世界的にこれほど有名な武術を日本ではほとんど見かけなかったというのが、とても不思議だった。3年前に一日体験をしてみたことがあるが、動作の繊細さやアクションの動きがとても神秘的だった」
北村監督は、まるで自分の中に韓国人の血が流れているかのように語った。「幼ころから、大阪のコリアタウン“鶴橋”に行くと脅される、という話を友人たちから聞いていた。けれど、全く怖くなかった。在日韓国人の友人たちと付き合う中で、韓国人のスピリットを感じた。自分が撮った映画を見ても、まさに韓国映画のようではないかという感じがした」
なぜ「韓国映画のようだ」と話したのか。「韓国映画には、独特の“エンターテインメント”がある。しかし、日本映画にはその重要な“エンターテインメント”が欠如していると思う。現在、日本でアクションとエンターテインメントを両立できる監督はわたし一人だけ」。さらに北村監督は、「『あずみ』のポスターを見ても、韓国の方が日本のものよりはるかにいい。MMTも、世界に先駆け韓国で公開したが、日本ではまだ公開すらできていない」と付け加えた。
北村監督は最後にこんなアドバイスをした。「韓国の監督の中に、ハリウッドで活動したいと願う人は大勢いるようだが、まずは言葉を勉強してから行くことだ。映画を撮るとき、意思疎通ほど重要なものはない。英語が分からなければ、スタッフをまとめるのは難しい」
崔寶允(チェ・ボユン)記者
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