ＰＣ紛失後にデータを遠隔消去  富士通、秋に販売開始

　富士通は７日、紛失や盗難に遭った際にデータを遠隔操作で完全に消去する機能を搭載したノートパソコンの販売を、秋から法人向けに始めると発表した。電源を切った状態でも消去できるのが世界で初という。

　この技術はＰＨＳのウィルコムとの共同開発。利用者からデータ消去の依頼を受けると、パソコンに内蔵された通信機器に指示を出し、ハードディスク内のデータをすべて消去する仕組み。確実に消去したという証明書も発行する。

　初年度はノートパソコン１０万台の販売を目指し、サービス利用料は月額数百円を見込む。