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WHO、呼称を「インフルエンザA(H1N1)」に

2009年5月1日10時8分

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 【ジュネーブ=南島信也、ワシントン=勝田敏彦】世界保健機関(WHO)は30日、新型の豚インフルエンザの呼称を「インフルエンザA(H1N1)」とすると発表した。関係者によると、各国の養豚業者などからWHOに対し、「豚」という言葉を使わないよう申し入れがあったという。国連食糧農業機関(FAO)などの国際機関も同様の主張をしたため、WHOが妥協した。

 ただ季節性インフルエンザAソ連型(H1N1)と混同しやすくなるため、WHOでは対応に苦慮している。

 また、米疾病対策センター(CDC)もウェブサイトから「豚インフルエンザ」という文字を消し始めた。30日の下院エネルギー商業委員会の公聴会で、アイオワ州選出の議員が「畜産業への経済的影響は甚大だ」と追及。その後、CDCのウェブサイトでこれまで「豚インフルエンザ」と書かれていた部分が「H1N1インフルエンザ」に置き換えられ、豚インフルエンザはかっこ書きになるなどした。

     ◇

 〈大槻公一・京都産業大教授の話〉 Aソ連型も同じH1N1なので多少混乱するかもしれないが、豚肉への無用な風評被害を防ぐためにはいいことだと思う。これで人から人にうつる人のインフルエンザであるとわかる。「メキシコかぜ」などの地名がつくかと思っていたが、今回はつかなかったことから世界保健機関(WHO)は最初の発生地がどこなのか決めかねていることを示しているのかもしれない。

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