田川市立病院(池田喜彦院長)が、元患者たち5人を相手取り、診療費の滞納分計約149万円の支払いを求め、田川簡裁に提訴していたことが1日、分かった。同病院が診療費の滞納者に法的措置を取るのは、2007年8月以来、2度目。
同病院によると、5人は田川市郡に住む20‐40代の女性3人と、50‐60代の男性2人。 本人または家族が、02‐07年に入院した。しかし、医療費を期限内に納めなかったため、請求書や催促状、再催促状を送付。電話や戸別訪問で再三、納付を促した。一部分納されたが、連絡が取れなくなるなどしたため、法的措置を取ることを伝え、4月28日に提訴した。
同病院の入院費などの未収金額は、今年3月末までで約3500万円。同病院は同市収納対策室と連携し、法的措置を含む滞納整理を実施している。
同病院は「誓約を履行してもらわないと、不公平が生じる。今後も悪質な滞納者については、法的措置を取っていきたい」と話している。
=2009/05/02付 西日本新聞朝刊=