新型インフルエンザに感染していないのに病院で診察を拒否されるケースが相次いでいることを受け、厚生労働省は医療機関に対し診療拒否を行わないよう求める通知を出しました。
東京都や厚生労働省には新型インフルエンザ発生国への渡航歴がないにもかかわらず、病院で診察を断られたといった相談が相次いでいて、中には成田空港で勤務していたり、外国人の友人がいるなどの理由で診察を断れたという相談も寄せられています。
厚生労働省は診療拒否は問題だとして、都道府県を通じ全国の医療機関に対し、診療拒否を行わないよう求める通知を出しました。
通知では発熱などを訴える患者が来た際は、渡航歴や感染者と接触したかどうかを確認した上で、適切に診察することなどを求めています。
この問題について舛添厚生労働大臣は6日に行われた省内の会議で、「海外渡航歴もない人を診療拒否するのは医師法違反だ」と医療機関の姿勢を強く批判していました。(06日22:05)