新年度が始まったばかりですが、小中学校では、2011年4月の学習指導要領の変更に向けた準備が早くも始まっています。 新しい学習指導要領では、表現力やコミュニケーション力が重視されています。 表現力を豊かにするため、心と体を使って感じるままに表現を生み出す、感じる力に注目した新たな取り組みを取材しました。
3月下旬、東京都内の公園でカメラを手にする女性たち。 写真撮影をしているのは、保育士、小中学校教師、大学講師など、さまざまな場所で教える先生たち。 今度は撮った写真を前に相談。 これは、感じる力 = 「感じ力」を高めるための「リズムムービング」という授業のひとコマで、撮影した写真を元にイメージを広げて音楽をつくるというのが課題。 2011年4月の学習指導要領改訂で、小中学校で表現力などが重視されるのを前に、感じ力を高める学習指導法を先生自ら体感していた。 元武蔵野音大准教授の柳沼 てるこ氏は「教師そのものが本当に無垢(むく)になって、遊び心を持つということを、とっても大事だなというふうに感じました。真剣に遊ぶ」と語った。 東京・渋谷区のこどもの城には、柳沼さんが指導する子どものためのリズムムービング教室がある。 感じたままに表現することは、大人にとっては戸惑いを生じるが、ここの子どもたちには、次々とイメージが広がっている。 さらに子どもたちには、さまざまな効果が出ている様子。 保護者は、「関連性っていう意味ではわかりませんが、集中力がついたというのは間違いないと思いますね」、「絵を描いたりとか、お話つくったりとか、繊細な感覚っていうんですか、いい感覚がこの講座で引き出してもらってるのかな」などと話した。 東京・江東区の区立浅間竪川小学校では、リズムムービングを授業にいち早く取り入れている。 子どもたちの表現力を豊かにするにはどうすればいいのか。 教育現場では、さまざまな取り組みが始まっている。
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