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警察副署長「飲酒運転 身の破滅」を“実践”

 愛知県警守山署(名古屋市守山区)の警視小川直哉副署長(54)が5日、酒気帯び運転をしたとして道交法違反容疑で摘発された。飲酒後に自家用車で同署に来た際、署員が気付き発覚。小川副署長は交通部門の所属が長く、飲酒運転の取り締まり経験もあった。

 勤務先の警察署の敷地内で、副署長がこともあろうに酒気帯び運転で検挙された。

 県警監察官室によると、小川副署長は4日午後6時半ごろから5日午前0時ごろまで、同署近くの飲食店で知人ら数人と食事し、焼酎の水割り3杯やビール2本を飲んで徒歩で官舎に帰宅。5日午前1時40分ごろ、同署の駐車場に置いていた自家用車を酒気帯び状態で1人で運転して出掛けた。運転中、事故などは起こしていなかった。

 約3キロ離れた飲食店で夜食を食べ、同2時ごろに車で署に戻った。駐車場にいた地域課員が、駐車の際に何度も切り返しを行う様子を不審に思い、車から降りた副署長が酒臭いことに気付き呼気を検査。呼気1リットル中から基準値(0・15ミリグラム)を超える0・25ミリグラムのアルコールが検出された。

 監察官室の調べに、副署長は「なぜこんなことをしたのか分からない。副署長の私がこんなことをして誠に申し訳ない」と話しているという。県警は経緯などを詳しく調べた上で処分を検討する。

 小川副署長は1978年採用。豊田署交通課長、本部の交通安全教育推進室長を務めるなど交通部門の所属が長く、飲酒運転の取り締まり経験もあった。加藤僚首席監察官は「飲酒運転の絶無を期している中、警察幹部が飲酒運転をしたことについては誠に申し訳なく思う。事実に基づき厳正に対処する」とコメントした。

 酒気帯び運転の違反点数は、現行制度では0・25ミリグラム未満が6点、0・25ミリグラム以上が13点。6月に施行される改正道交法施行令では、0・25ミリグラム以上は25点に大幅に引き上げられ、1回の違反で免許取り消しとなる。守山署の玄関には「飲酒運転 身の破滅」などと書かれた緑色ののぼりが立っている。

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