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【大リーグ】

ゴジラ先発外しの呪い? Rソックスに開幕から4連敗…

2009年5月6日 紙面から

レッドソックス戦の8回、代打で三振に倒れベンチへ引き揚げるヤンキース・松井秀(55)=ヤンキースタジアム(共同)

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 ゴジラをスタメンから外したら、踏んだりけったりだ。ヤンキースは4日(日本時間5日)、地元でレッドソックスに4−6で敗れ、宿敵に開幕から4連敗となった。打撃好調にもかかわらず先発落ちした指名打者(DH)の松井秀喜(34)は、日付が変わった午前0時すぎに代打で打席に立ち空振り三振。松井をベンチに置いたジラーディ監督は退場処分となり、松井の代わりにDHで起用したポサダは負傷交代と、“ゴジラの呪(のろ)い”のような試合となった。

 時計の針は深夜の0時25分をさしていた。寒空に代打松井のコールが響くと、遅くまで残った観衆のボルテージが上がった。8回1死一塁。本塁打なら同点の場面。しかし、相手守護神パペルボンに空振り三振に切って取られ「思ったより球が伸びている。バットが(球の)下を通ってしまう」と脱帽した。

 試合開始が雨天で2時間17分遅れ、プレーボールは午後9時23分。そんな試合で、不可解なスタメン落ちだった。12試合連続安打、5試合連続打点と絶好調の4番打者を9試合ぶりに先発から外した理由を、ジラーディ監督は相手先発が左腕のレスターだったからと説明。「松井の調子はいいが、レスターは左打者にとってタフな投手」と話した。

 ただ、松井はレスターとの対戦が過去3打席(無安打)だけ。それで判断するのは早すぎるし、何よりも今季は左腕投手を打率4割(20打数8安打)、1本塁打、6打点と得意にしている。それでも指揮官は「レスターとの前回の対戦(4月24日)で相性の良かった右打者を並べた」と譲らなかった。

 結局、レスターには7回までに10三振を喫し、6安打で3得点がやっと。松井の代わりに4番に入った両打ちのスウィシャーは死球禍から4日ぶりの出場で無安打に終わり、DHの6番ポサダは2安打を放ったものの右太もも裏を痛めて交代。5日に精密検査を受けることになった。

 加えてジラーディ監督も5回に球審の判定に抗議して退場処分となり、チームは宿敵相手に開幕4連敗。午前1時10分に敗戦が決まると、松井は「(スタメン落ちは)仕方がない。監督が決めることだし、選手はそれに従うだけ」と疲れ切った表情だった。絶好調の4番打者を先発起用しなかったツケを、チーム全体が支払わされる形となった。

 

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