2007年12月28日
堺屋太一氏緊急直言の「平成30年 日本経済崩壊」はこうして防ぐ
行政も会社運営もディズニー方式を学べば正しく動いていきます。非効率な日本的組織運営から、効率的で必ず正しいアウトプットを創出することができるディズニー方式を取り入れることにより、行政コストは削減され、企業の業績は向上し続けていくことでしょう。
その上で、夕張市をも再生させる「森林開拓プロジェクト」を実行に移せば、私は日本の経済はV字型に回復して行くものと確信しています。
堺屋氏の直言から
「日本が・・・口では『改革』『改革』と唱えていますが・・・ただ取るに足らない『盲腸の手術』や吹出物の膏薬貼りをしているだけです。」
「私はこの現象をFTN(ファイトが足りない症候群)と名づけました。こうした日本人の活力低下が徹底的に進んでいることこそ、危機を感じます。」
「このままいけば、日本経済は再起不能に陥る恐れさえあります。いわゆるアルゼンチン化です。」
「今日の日本もまた、企画大量生産依存から抜け出せていません。この構造を何としても変えなければならない。」
以上、週刊文春から引用
もちろん堺屋氏の直言は、「そうならないように今から知恵を出せ」というものですが、氏の予測は今までも当たっています。本日の新聞には「日本の一人当たりのGDPが先進国中最下位の18位に下がった」という記事も掲載されています。日本人が必死に知恵を出していかないと、この国の明るい未来はなくなってしまうことでしょう。
さて、私は堺屋太一氏の信奉者の一人です。その理由は氏がディズニーを高く評価してくれているからにほかなりません。
堺屋氏は過去にこのように発言されています。
「日本は官僚主義の業界協調体制によって『最適工業社会』を作り上げたが、知価社会へと向かう世界の潮流から外れ、『不況、不評、不安の三重苦』に陥った」
「米国は日本より一歩、先を行っている。1980年代に近代工業社会を離脱し、製造業が競争力を失った。そんなところに日本が自動車や電化製品を売り込んだ。ところが、米国は工業社会の崩壊の中で『知価産業』を育ててきた。それがマイクロソフトであり、ディズニーです」
本題に入ります。
何が日本をこれだけダメにしているのか、一言で申し上げましょう。
それは日本人の「楽したい主義」です。ボタン一つ押せば全てがうまく行く、放っておけばいずれどうにかなるという考え方が、政、官、業に蔓延しているということです。
人と人とのコミュニティに関しても同じです。日本人の「楽したい主義」は行きつくところまで行ってしまっています。
インターネット全盛の今の時代、企業の公報も営業も「ホームページをご覧ください」「お問い合わせはこちらのフォームからどうぞ」で済ませています。
もちろんインターネットは大いに活用すべきです。私もブログを書いていますし、メールでのコミュニケーション方法も活用しています。
このような時代であっても、絶対に「楽」をさせないディズニーのコミュニケーションスタイルは、基本的に「人」対「人」です。
対ゲストであっても会社間であっても「積極的にコミュニケーション」の姿勢なのです。今でもインフォメーションセンターでは、数十人のキャストが電話の前で「人」対「人」のコミュニケーションを取り続けているのです。
日本社会は違います。役所であっても企業であっても、最近は「人」からのレスポンス(応答、反応)が少なくなってきているように思えてなりません。
企業や役所の問い合わせ欄に意見やメリットがあるメッセージを送ってもレスポンスがあるのはほんのわずかです。
ディズニーではステークホルダー(企業活動を行う上で関わるすべての人)からパークに頂戴した、全ての苦情や意見、提案には100%返信するとともに、これらは全て会社のトップまで伝えます。
ステークホルダーを大切にしない企業には発展はない、私はそのように断言させていただきます。(ディズニーは出入りの業者であっても「明日のゲスト」と考え礼儀正しく対応します。だから企業イメージが高いのです。)
さて、これからの時代は「競争」から「共生」へと言われていますが、この「競争」というキーワードに関しても、日本社会とディズニー社会の考え方は全く違います。
日本社会で一般的に使用する「競争」とは、ゼロサムゲームのようにどちらかが勝ち,どちらかが負けるという「奪い合い」です。
この競争主義の導入は、経営者側にとって一番「楽」で、一番「効果のない」やり方なのですが、多くの経営者はこのことに全く気がついていません。
その結果がこの「GDPの落ち込み」である、私はそう確信しています。
講演で配布する資料の一部を紹介します。
◇ディズニーランドは競争社会ではなく協力・協調社会です。だからうまくいっているのです。
<日本社会>
競争至上主義が出発点です(組織内で取り合い、やっつけ合い) → 負かし合い(組織内勝負) → 仕事の囲い込み(ゼロサムゲーム) → 勝ち組み、負け組みに二極化(人勝ちを狙った結果) → 組織の分断と沈滞 → 衰退(パイの縮小、不安でアイディアなど誰も出しません) → 荒廃し不祥事が多発している今日の社会
<ディズニー社会>
協力、協調主義が出発点です(助け合い、サポート) → 信頼関係の構築 → 仕事の教え合い(WIN-WIN) → 従業員の成長(エンパワメント) → 組織の一体化と活性化→ 成長(パイの拡大、安心してアイディアを創出) → 創造的で豊かな社会
引用終了
何が言いたいのかといいますと、ディズニー社会はサッカーのように、「いかに仲間をアシストしたか」「いかに敵の攻撃からゴールを死守したか(いかに防御したか)」「いかに仲間と協力してゲストを楽しませたか」などを競い合っているのです。
このことをお伝えしたいのです。お分かりいただけたでしょうか。
競争至上主義についてもう少し書きたいと思います。
「すぐれた業務推敲能力を発揮するには、競争は必要ではなく、むしろ競争の欠如が必要なくらいである」
社会学者、アルフィー・コーン
「ミネソタ大学の研究者ロジャー・ジャクソンは教育環境に関する264の研究に基づいて次の結果を報告している。173の研究(約65%)では協力が競争や単独の努力よりも高い業績をあげ、13の研究(約5%)では競争の方が高い業績をあげることが分かった。78の研究(約30)では両者のあいだに顕著な統計的差異は見つからなかった。」
引用終了 ディズニー方式が会社を変える ビル・カポダグリ リン・ジャクソン著 PHP研究所
この本にはこのようにも書かれています。
「様々な企業について綿密な調査と分析をおこなった末に私たちが出した結論は、組織運営のあらゆる面においてディズニー社に匹敵する企業は存在しないということだった。」
ここで言う「組織運営」とはまさに「楽しない運営」であると私は考えます。日本社会や日本経済を再生させるためには、トップからアルバイトまで決して「楽」をさせない「ディズニー方式」を学ぶしかないのです。
さて、堺屋太一氏は、日本は官僚主義の業界協調体制によって「最適工業社会」を作り上げたと書かれています。
この点も日本社会再生にとって重要なポイントです。
ジェットコースター死亡事故を起こしたエキスポランドなど、事故や不祥事を起こした企業などはみな「官僚主義の業界協調体制」にどっぷりとつかっていました。だから事故や不祥事が発生するのです。
ディズニー・テーマパークは全く違います。「官僚主義の業界協調体制」という「楽」な体制からは離れています。もっと言えば、「官僚や関連団体の指導、監督」は無視していると言っても過言ではありません。(法律を守っていないということでは決してありません)
このことについては、後日もう少し詳しく説明するとして、最後に挨拶に関する「楽したい主義」についてふれておきます。
私は講演で「ディズニーランドの『こんにちは』とコンビニエンスストアの『こんにちは』には決定的な違いが2つあります。お分かりになりますか」と問いかけます。
その一つをお教えしましょう。
その答です。ディズニーランドの「こんにちは」は「目を見て、ニッコリ、こんにちは」なのです。つまり、目を合わせること(アイコンタクト)ができる人にしか「こんにちは」とは言わないのです。
コンビニエンスストアの「こんにちは」は違います。全くゼロではありませんが、「目を見て、ニッコリ、こんにちは」ができる人はほとんどいません。かなり離れた場所から「いらっしゃいませ、こんにちは」と言われることもありますし、ひどい人になるとお尻を向けて「こんにちは」です。
私はいつも思います。どうしてそんなに「楽」がしたいのだろうかと。
もう一つの決定的な違いはぜひご自分で考えてみてください。
いつも、いつも、長文を読んでいただいてありがとうございます。私のブログを読むのは「楽」ではないと思いますが、このブログでこれからお送りする情報量は「本一冊」に匹敵する価値があるものと自負しています。
日本社会や日本経済を立て直し、明るい希望社会にしていくためにも、このブログをお友達や知り合いに教えてください。よろしくお願い申し上げます。
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2007年12月27日
あなたの夢を運ぶ 超電導リニア新幹線
元駐レバノン大使、天木直人氏の26日のブログに、リニア中央新幹線(中央リニア新幹線)に関することが書かれていました。
『国の在り方が変わる兆しを感じる』
「リニア中央新幹線が民間の手によって実現する見通しになったというニュースである。」
「日本の将来は国民が決める。そういう時代の始まりを予感させる。国が全てを決めてきた時代の終わりを予感させる。そういう二つのニュースである。」
http://www.amakiblog.com/archives/2007/12/26/#000641
通常のリニアモーターカーではなく、超電導リニア新幹線の日本の技術は卓越しています。
超電導リニアは有人走行による世界最高速度時速581kmを達成するなど技術的に完成の域にあり、日本だけが開発している先進的・先端的技術です。(愛地球博 JR東海 超電導リニア館のホームページより)
http://www.expo2005.or.jp/jp/C0/C3/C3.7/C3.7.3/index.html#section2-03
この件で私の意見を書かせていただきます。
結論から書きますと、リニア新幹線構想は国策として推進すべきであるということです。そして将来、中国を初め全世界にリニア新幹線網を日本の技術で創り出すのです。発想を少し変えればこの構想は十分実現可能です。
私は、ディズニー・テーマパークの運営責任者を長く務めたことにより、「乗り物」の運行システムは熟知しています。20秒おきに発車するスペース・マウンテンなどのジェットコースタータイプのアトラクションの制御システムを活用すれば、リニア新幹線計画は必ず成功します。
この計画が成功するためにはいくつかの発想の転換が必要です。
第一にリニア新幹線は地下鉄のように地下化すべきであるということです。全区間を地下化することにより安全性は格段に高まります。台風などの自然災害による運行停止もありませんし、24時間の運行も可能になります。
また、ジェットコースターや「ゆりかもめ」のように運転手が不要になり、原子力発電所同様、中央制御室ですべての運転をコンピュータ制御することも可能になります。用地買収も不要であり、建設コストも削減されることでしょう。
第二に、現状のサイズにこだわらないということです。発想を変え、思い切った小型化と軽量化に取り組むべきです。
「大きな輸送力を得る」というテーマについてほとんどの人が考えることは「大型化」ですが、これは理論的に必ずしも正しいとは言えません。大型化は駅の大型化などを招きかえって不効率です。
ディズニーはTHRCという理論を有しています。
理論的に 1時間あたり 乗り物が どれだけ運べるか ということです。
1時間あたりの輸送数を求める公式です。
1時間あたりの輸送数 = 収容人数 × 1時間あたりのディスパッチ(発進)回数
列車をどんなに大型にしても、ディスパッチインターバル(発進間隔)が長く、ディスパッチ回数が少なければ決して高い輸送力は得られないのです。
このことを具体的に説明します。
東京・新大阪間の東海道新幹線の収容人数(座席数)を1,300とし、ディスパッチ回数を10回とすると、THRCは13,000人になります。
他方、小型リニア新幹線の収容人数を、既存の新幹線の10分の1の130人とし、スペース・マウンテンと同じ制御(ディスパッチインターバルを20秒、1時間のディスパッチ回数は180回)で運行すると、THRCは23,400人となります。
既存の新幹線の2分の1の収容人数にすると、117,000人となります。
さらに、です。小型化により走行速度がアップすることも可能になります。現在の超電導リニアのスピードは500キロ(最高時速は580キロ)ですが、車体に強化プラスチックなどを使用して軽量化を図れば、さらなるスピードアップは比較的容易であると考えます。
小型化することにより駅などの関連施設も小さくすることができます。トンネル工事も容易になります。車両の小型化は一石何鳥もの効果があります。
第三に既存の路線とのバッティングは愚であるということです。
既存の路線ではなく、地方と大都市を結ぶ地下路線網を考えるべきです。たとえば、東京新宿(都庁)から飛騨高山までは約250キロです。時速500キロならば30分で到着します。飛騨高山から大阪も同じでしょう。
飛騨高山から都庁まで30分、まさに「通勤圏内」になります。
このように、これからのリニア新幹線構想は大都市間をつなぐという発想からではなく、地方と大都市、地方と地方をつなぐという発想からの整備計画に転換すべきであると私は考えます。
最後に、将来への展望です。日本で成功すればこのシステム全体を世界中に輸出することが可能です。きっと上海・北京間も「通勤圏内」になることでしょう。
それだけではありません。この技術は地球環境の改善にもつなげることが可能です。
なぜならば、リニア新幹線で運ぶものは「人」だけではないからです。「物資」も大量に運ぶことが可能です。日本では「森林開発から得た森の恵み」を都会へ大量に運搬することができるようになります。
海外においては、黄河のような大河から砂漠地帯までこの超電導リニア新幹線という「大動脈」を建設し、「水」や「用土」などの物資を大量に運搬すれば、リニア新幹線網の周辺は、人の手による肥沃な農地へと甦っていくことでしょう。(ナイル河のグリーンベルトのように)
将来、この超電導リニア新幹線システムは、間違いなく日本の輸出産業の「トップ」に成長していくことでしょう。
※余談ですが、東京ディズニーランドのビッグサンダー・マウンテンの運行システムにはリニアの技術が使用されています。
発進時の推進用のブースターと、ステーションに到着する前の減速用リターダーです。ご存知でしたか。
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2007年12月26日
まだまだあります!未発表の「希望創出プログラム」
☆ 私は、他人のアイディアや発明を使って、何か新しいものを創ってきたにすぎない。 ヘンリー・フォード
☆ 新しいアイディアに偏見を持たないこと ディズニーの教え
◆児童殺害、痴漢、いじめ、テロ防止に効果的な「安心創造プログラム」
◆日本に夢を! 夕張市で「600億円創出プロジェクト」
◆限界集落を再生し共生集落にする「希望創造プログラム」
これから日本社会に提案していく「発想転換プログラム」を紹介します。
◆CO2削減のための「信号渋滞緩和プログラム」
信号の先が渋滞していない場合は「信号渋滞」ではなく、「信号無調整渋滞」と発想を転換します。
信号の「赤」「青」時間サイクルの調整は警察の仕事ですが、これを「改革」し、民間の仕事にします。
具体的には、警察から委託された「信号調整者」が現場で信号サイクルを調整するだけで、慢性的に渋滞の原因となっている信号は改善されていくことでしょう。
全ての信号に「通信簿」をつけると考えると分かり易いことでしょう。
千葉県警の協力の下、ディズニーランドでも行なってきた実績があります。地球温暖化防止を考えた場合、やらないという選択はないものと考えます。
◆屋上緑化を可能にする「自然創造プログラム」
大都市の屋上緑化のためには「雑草」を使用することがベストの選択です。失敗してもリスクはなく、成功すれば屋上に自然が創造されます。虫や鳥たちも喜ぶことでしょう。鳩やカラスが地上に降りてこなくすることも可能になるかもしれません。
雑草以外でも、お茶の木や果樹、薬樹やクリスマスツリー様の針葉樹などでもOKです。小学校などでは、どんぐりから苗を育てるという発想で推進すると教育上色々なメリットが生まれることでしょう。(屋上までの「ペットボトルリレー」を競技化したら楽しいでしょう)
屋上緑化のための資材は「森林開発プロジェクト」が大量に生み出します。
◆校庭の芝生化を推進する「たたみサイズ芝生製造プロジェクト」
運送用のパレットの上で、たたみと同じ位のサイズの「たたみサイズ芝生」を大量に製造します。そのたたみサイズの芝生を校庭や園庭に敷きつめます。体育館の中に「畳」を敷きつめ柔道場をつくるとイメージされると分かり易いでしょう。
現状サイズの芝生と違い、しっかりと根付いている芝生ですから養生期間も短くて済みます。園庭などは「明日から使用可能」です。
家庭のたたみ同様に、表面がすり切れたらその場で修繕しないで、「スペアー芝生」に交換するという発想がこのプロジェクトを可能にさせます。
校庭芝生化のための資材は「森林開発プロジェクト」が大量に生み出します。
◆左折巻き込み事故防止プロジェクト
私が住む東村山市においても、小学生が西武バスに跳ねられ死亡するという事故がありました。
100%防止できるかは定かではありませんが、発想を少しだけ変えると改善策が見えてきます。
発想の転換は現状の横断歩道の幅が正しいという「固定観念」を打破することです。
改善案は簡単なことです。巻き込み事故が起き易い交差点の横断歩道の幅を広げ、小さな子どもは一番交差点から離れたところを渡るよう指導徹底させるだけです。つまり、子どもは コ の字のように横断するのです。
こうすることにより、運転者は小さな子どもを発見し易くなります。左折巻き込み事故防止の一助になれば幸いです。
ここからは「予告」です。いずれも日本社会を明るくするために有効なプロジェクトであると確信しております。
◆教育現場を再生させる「ディズニー方式教育再生プログラム」
ヒントは「心のハートディスクへの傷つけポイント振込み禁止」「教師や生徒、家庭間などでのリアグリーメント(造語、再同意の意味)」です。
いじめも減少することでしょう。モンスターペアレントに対応する方法もお教えいたします。
◆水産業を振興させ、数十年後のツバル島の水没に備える「ひょっこりひょうたん島プロジェクト」
ヒントはメガフロートの上に漁業基地を創ったり、自然溢れるバカンス村を創ったりすることです。モルジブ諸島の小さな島のような「ひょっこりひょうたん島」を人工的に創りだし、来たる水没時には先進国の責任として無償で差し上げましょう。
◆東京と飛騨高山間を30分で結ぶ、地下超伝導リニア構想
ヒントは超伝導リニアシステムとディズニー・テーマパークのジェットコースターの制御理論を組み合わせることです。日本の将来の「有望産業」であり、上海、北京間やロスアンゼルス、サンフランシスコ間に日本のリニアが走ることも決して夢ではありません。
◆開かずの踏切問題を解決する「踏切交差点化プログラム」
ヒントはディズニー・テーマパークのジェットコースターの制御理論とホスピタリティ理論です。現在は輸送力優先思想であり、住民に多大な迷惑をかけていますが、これをホスピタリティ優先思想に転換させ、鉄道会社と住民がWIN―WIN(両者にメリット)の関係を築けるように「改革」することです。
◆行政効率を格段に向上させる「ディズニー方式スケジューリングプログラム」
ヒントは「アベイラビリティー(availability)」という用語です。要求に応えることができる労働資源と私は定義しています。ディズニーランドでもGAP JAPANの現場運営にも使われている用語です。(アメリカのディズニー出身者がGAP JAPANの社長に就任したという報道を目にしたことがあります。)
◆全ての市区町村を「地球温暖化防止宣言都市」にするプログラム
私の仕事ではないとは思いますが、参考になればと思い提案させていただきます。(東村山市には請願という形で提案させていただきました。)
渋滞防止対策を中心に、緑の創造事業や農家支援条例の制定など、地球温暖化防止に効果的な施策を提案させていただきます。
◆「武蔵野インターナショナル“さんぽ”フェスティバル」の開催
東京マラソンに次ぐ新たなイベントを創出します。2008年は「となりのトトロ」上映20周年ですので、勝手連的にお祝いしたいと思います。(もちろんトトロの商標を何かに利用するようなことは致しません。)
「小さく生んで、大きく育てる」方針です。詳しくはこちらをごらんください。
(企画の段階であり、都や市などの関係者とは調整できておりません。情報の取扱にはご注意いただきますようお願いいたします。)
2007年12月05日
限界集落を再生し共生集落にする「希望創造プログラム」
先月30日に都道府県会館で行なわれた「全国水源の里連絡協議会」の設立総会に民間の研究者として参加しました。
全国には過疎・高齢化が進行し、コミュニティの維持など、地域活動が困難な状況に直面している水源の里(いわゆる限界集落)が7,873集落あり、平成19年度国土交通省の調査によると、そのうち消滅の恐れがある集落は2,641あるとされ、今後も全国に拡大し続けることが予想されているそうです。
総会には、九十一市町村の首長ら約百八十人が出席。席上、徳島県美馬市の牧田久市長が「山の中にも立派な道を造ったが、少子高齢化は食い止められなかった。集落で生活できるための施策が必要だ」と訴えた。
さらに、総会アピールを採択。参加自治体がそれぞれが集落再生策に取り組む▽互いに積極的に情報交換する-ことを確認し、集落の活性化に向けたモデル事業の実施と各地自体の再生策に対する交付金制度の創設を、国に求めていくことを決めた。また、会長に京都府綾部市の四方八洲男市長を選んだ。(12月1日 神戸新聞記事より引用)
結論から申し上げますが、私は限界集落を再生し、老若男女が豊かに暮らしていける共生集落へ生まれ変わらせることは可能であると考えています。採択された総会アピールにも「農林業など地域の資源を活かした産業の創出」の必要性が叫ばれていますが、まさにこの「地域の資源」を有効活用することが、限界集落を共生集落に導く扉を開ける鍵であると自信を持って申し上げたいと思います。
「地域の資源」と言ってもピンとこないかも知れませんが、木工家でもある私には資源が何であるのかがハッキリ見えるのです。それは森林であり、森林から生み出される「森の恵み」にほかなりません。以下に森林から恵みを得るプロセスを簡単に記します。
◇日本の国土の3分の2を占める森林のうち、1,000万ヘクタールの杉・桧の人工林を整備する。現在ほとんどが放置されている杉・桧に商品価値をつけ、市場に流通させるとともに、耐震補強材や仮設住宅用の建材、海外への支援物資として活用、備蓄する。余剰木材は中国などへ輸出する。
◇伐採した杉・桧の枝葉や表皮、木っ端(こっぱ)は、すべてバイオマス燃料の原料や、木炭、燃料ペレット、堆肥などに加工する。
◇伐採した「跡地」には、人の食糧となる果樹、家畜の飼料となる植物、森の生き物たち餌となるどんぐりを落とす広葉樹、そして薬の原料となる薬樹などを植林する。つまり、現在放置されている人工林を「食糧」「飼料」「バイオマス原料」の生産地に再生させる。
◇この森林開拓(実際には森林土木事業)の前線基地として限界集落を活用する。イメージ的にはスタジオジブリ作品もののけ姫の「たたら場」を思い描いて頂きたいが、当然、この営みは森のもののけたちとも共生できるものである。
◇この前線基地は「飯場(はんば)」としてスタートするが、いずれは「地域の資源」であり続ける森の恵みを下流の都会に届ける「生産地」としての集落に変わり、最終的に究極のセーフティーネット型のコモンズ集落として、この国になくてはならない場所に発展していく。
このように森林を開発することにより、この国に暮らす人の未来はどのようになるでしょうか。ビフォアー・アフター方式で論じてみます。
◇莫大な雇用を生み出す
<ビフォアー>
地方の「仕事」は道路建設などの土木型公共事業であったが、三位一体の改革などにより地方の「仕事」は減り、若者の都会流出は止まらなく地域の過疎化に拍車をかけている。都会での仕事も労働形態の多様化により減少し、ホームレスという路上生活者を多数生み出す結果となっている。
<アフター>
森林土木事業従事者が激増する。「しゃれ」ではないが、森林には仕事が「山」ほどあることが認知されるに連れ、日本の森林は「宝の山」であるという意識が共有されていく。森林整備やバイオマス燃料製造に関係する設備投資や技術開発も活発になっていく。ホームレスは都会から姿を消し、森林開発や関連事業所での職に就いている。
◇日本は「環境立国」として君臨
<ビフォアー>
京都議定書の数値目標の達成が危ぶまれている。中越沖地震により世界最大の原子力発電所の運転が停止したことにより、関東圏は石油を燃やす火力発電に頼らざるを得ない状況が続いている。
<アフター>
バイオマス燃料による火力発電の比率が高まっていき、将来は原子力、水力、バイオマス火力発電などで全ての電力をまかなうことになる。
電力会社にとどまらず、大型の工場なども石油系燃料を利用したボイラーからバイオマスボイラーへの転換が進み、石油などの化石燃料が枯渇した後も日本の産業は森の恵みに支えられ繁栄し続けている。
地球温暖化防止に関する日本企業の技術力はますます高まり、日本は「環境技術」の輸出大国となり世界のリーダーとして君臨しているに違いない。
◇「資源大国」に生まれ変わる
<ビフォアー>
「日本には資源が無い」、だから国策として石油資源を追い求めている。様々な理由により原油価格が高騰することにより、物価が高騰したり、企業の業績が悪化したりするなど、生活や経営に大きな影響を与えている。
<アフター>
「日本は資源大国である」ことが常識になる。もちろんこの資源とは石油や天然ガスなどの枯渇型資源ではない。非枯渇型の生物資源であり、未来永劫に持続可能な再生産可能資源である。
バイオマス燃料の製造や生ゴミなどをエネルギーに変える日本の技術は世界で卓越しており、日本に暮らす全ての人々や、全ての企業が脱化石エネルギー化にベクトルを合わせることにより、自然エネルギー関連分野では世界一の座を射止めることは疑う余地はない。
◇食糧自給率100%を達成できる
<ビフォアー>
現在の食糧自給率は39%であり、先進国では世界最低と言われている。農村は疲弊し、文化やコミュニティの破壊も進行し続けている。穀物飼料の高騰から日本の畜産産業は危機にひんしているのが現状である。
また、石油燃料の高騰からハウス栽培農家の経営にも暗雲がたち込めており、日本の農業そのものへの不安が広がってきている。
<アフター>
森林が生み出す莫大な堆肥はやせ細り、化学肥料で持ちこたえているだけの農地に「力」をつける。極めて安価な堆肥により再生された農地や水田では、食料だけではなく、葉と茎も利用する飼料イネや飼料米も大量に生産される。
再生された森林から得られる食料と合わせ、日本の食糧自給率は限りなく100%に近づいていくとともに、穀物飼料の国産化により、畜産産業は安定したものになる。
ハウス栽培の暖房用燃料も、石油から木炭を含む安価なバイオマス燃料に100%変わることにより、ハウス栽培や屋内栽培農家の国際競争力は格段に向上し、外貨を獲得する輸出に貢献することになる。
農協も復権するとともに、農業関連機械や設備のメーカーなども更なる発展を遂げることになる。
◇日本は希望社会に変貌を遂げる
<ビフォアー>
「生きがいや働きがいがあり、病気や年をとったときに生活を支える仕組みのある社会。そんな希望社会をつくるには、どうしたらよいのか。」
「中国やインドなどのアジア諸国が急発展し始め、追いかけてくる。負けないためには、知と技にあふれる産業や企業を育てていかなければいけない。」(朝日新聞 希望社会への提言シリーズより引用)
この 経済大国の日本では、高齢者が孤独死し、路上生活者が餓死や凍死し、経済苦で自殺を選択する人が後をたたない。将来不安から人々は凶暴になり、精神的荒廃も進んでいると誰もが考えているのが実情である。
<アフター>
森林を再生することにより、この国に暮らす人々は森林とともに生きていくことが可能になる。たとえ地球の温暖化が進んでも、緑豊かなこの国で子孫たちは永遠の生き延びて行くことができるのである。
多くの限界集落は低負担高福祉型の共生集落、バイオマスコモンズへと変貌する。生活弱者がこの集落に暮らしたり、若者が山村や農村にUターンしたり、都会の生活者が地方へ移住したりする選択肢を得ることはこの国に暮らす人々の特権になっていく。
さらにこの集落をCATのようなエコロジー・テーマパークに発展させ、海外からの観光客の訪問地にすることも可能だ。希望社会の定義は人それぞれ違うと考えるが、再生された森林と共生集落は少なくとも希望社会のインフラ(基礎構造)として位置づけられているに違いないのである。
加えて、日本から花粉症はなくなるというメリットもあります。花粉症による経済損失は3,000億円とも言われています。この森林再生による希望社会づくりプロジェクトの障害は固定観念だけです。その固定観念は以下の通りです。
◇木材の商品化は不可能
杉・桧の人工林から切り出された木材は安価な外国材との競争で負ける。その理由は、@木材の加工コストがかかり過ぎる。A木材の運搬コストや製品の運搬コストがかかり過ぎる。よって一般消費者や建築会社などの利用者は国産材の利用を選択しない、というのが日本の常識である。
これはまさに固定観念そのものです。メインテーマである木材の商品化(黒字化)そのものも達成可能ですが、副産物として生み出される「富」は莫大であり、このプロジェクトにチャレンジしないという選択は有り得ないものと考えます。
民間のコンサルタントとしてこのテーマを研究してきた私が有する、このプロジェクトのシステムとノウハウを開示すれば、誰もがチャレンジする価値があることに気付くことでしょう。
ウォルト・ディズニーがカリフォルニアのディズニーランド構想を発表した時、誰もが「成功しない」とウォルトに異論を唱えました。
東京ディズニーランドがオープンする前、出店要請を受けた日本の老舗百貨店は「我々が遊園地に出店することはない」とオリエンタルランド社側のオファーを断りました。
確かにこのプロジェクトの概要や構想は分かりづらいとは思います。それでも子ども達の未来のためにも、この国で生きて行く私たちの子孫のためにも、このプロジェクトは絶対に成し遂げなくてはなりません。
考えれば考えるほどプレッシャーにつぶされそうになる今日この頃ですが、この日本には私と意を同じにする人たちが必ずいると固く信じ、今後も活動していきます。
最後に私が講演で紹介する「元気になる話」を紹介しておきます。
☆ケンタッキーフライドチキンの創始者であるカーネル・サンダースは、65歳のとき維持できなくなったレストランを手放した。彼の手元に残っていたのは、中古車と自らあみ出したフライドチキン調理法だけだった。
その後、彼はフライドチキンのオリジナル・レシピを教える代わりに、売れたチキン1羽につき数セントを受け取るというビジネスを思いつく。今でいうところのフランチャイズビジネスだ。
車で寝泊まりしながら各地のお店を回るが、フランチャイズビジネスの概念が一般化していない当時、彼は、何度も「ノー」を突きつけられたという。それでも、不屈の精神力と情熱でチャレンジしつづけた。結局、彼が「イエス」の返事をもらったのは、なんと1,006店目のお店だったという。
☆ 夢とは心に願うこと ウォルト・ディズニー
このプログラムに関するビジネス上の記事はこちらから