2006年10月31日

郵政公社 トヨタ式に混乱

私が懸念していた通りになりました。
以下は10月29日(日)の朝日新聞の一面記事の抜粋です。

◇郵政公社、トヨタ式に混乱 指導社員「上辺のみ改善」

日本郵政公社が07年の民営化に向けて3年前から導入したトヨタ自動車の生産方式をめぐって混乱している。秒刻みでムダを排した「1兆円企業」から伝授された仕事の「カイゼン」。公社は表向きその効果を強調しているが、全国の郵便局を「査察」したお目付け役のトヨタ社員は「81%がデタラメ局」「うその報告をあげている」などと厳しい内部報告書を作成。一方、現場からは「作業が混乱し、効率は低下した」「年賀状配達も遅れるのでは」と批判が相次いでいる。

郵政民営化について、小泉前首相は「サービスは低下しない」と繰り返したが、現場からは早くも来年の年賀状配達を心配する声が出ている。

http://www.asahi.com/business/update/1029/006.html?ref=rss続きを読む

2006年10月16日

ディズニー方式「独り立ち教育」

安部総理の著書「美しい国へ」では教育に関してこのように書かれています。
「教育の目的は志ある国民を育て、品格ある国家をつくることだ。」

ディズニーキングダム(王国)に当てはめればこういうことになるでしょう。
「教育の目的は実際に活躍できる国民を育て、国民に夢としあわせを提供できる国家をつくることだ」

さて、政府が教育改革推進のため設置した「教育再生会議」が明日から始動するそうですが、私はこの会議には全く期待していません。なぜならば、前述した安倍総理の教育改革の目的があまりにも曖昧であるからです。

教育の目的は志ある国民を育てるという「出発点」から入ってしまうと「出口」つまり、育った国民は志のある国民ということになってしまいます。「志」と言うことばは「美しい」同様に抽象的で観念的なことばです。情緒的なことばと言っても良いでしょう。

総理はどうやら日本の教育問題の本質がお分かりでないようです。現在の荒廃した教育の背景にあるもの、それを知るにはこちらの書評が役立ちます。私も全く同じ認識です。長くありませんのでぜひ読んでみてください。
「心でっかちな日本人」
http://www.nikkei-bookdirect.com/bookdirect/tatiyomi2/page0.html
続きを読む