◆　元交通部門担当　◆

　愛知県警は５日、酒気帯び運転したとして、道交法違反容疑で守山署（名古屋市守山区）の警視小川直哉副署長（５４）を摘発した。飲酒後に自家用車で署に来た際、署員が気付き発覚した。

　県警監察官室によると小川副署長は５日午前１時４０分ごろ、署の駐車場に置いていた自家用車を酒気帯び状態で運転。約３キロ離れた飲食店で夜食を食べ、同２時ごろに車で署に戻った。駐車場にいた地域課員が、駐車の際に何度も切り返しをする様子を不審に思い、車から降りた副署長が酒臭いことに気付き呼気を検査。呼気１リットル中から基準値（０・１５ミリグラム）を超える０・２５ミリグラムのアルコールが検出された。

　４日午後６時半ごろから５日午前０時ごろまで、署近くの飲食店で知人ら数人と食事し、焼酎の水割り３杯やビール２本を飲んで徒歩で官舎に帰宅。その後、夜食を取るため、１人で署の駐車場から自家用車で出掛けた。運転中、事故などは起こしていなかった。

　監察官室の調べに、「なぜこんなことをしたのか分からない。誠に申し訳ない」と話しているという。県警は経緯などを詳しく調べた上で処分を検討する。

　小川副署長は７８年に採用され豊田署交通課長、本部の交通安全教育推進室長を務めるなど交通部門の所属が長く、飲酒運転の取り締まり経験もあった。加藤僚首席監察官は「事実に基づき厳正に対処する」としている。

[ 2009年5月6日付 ]