豊岡市中央町のカバンストリート(宵田商店街)に店を構える衣川クリーニングが、かばんのクリーニングを始めた。使い込んだ愛着のあるかばんを末永く使ってもらおうと、布や革などの素材や種類を問わずに引き受ける。
同店は1914年創業の老舗。3代目の衣川克典総支配人(41)は商店街振興組合の専務理事も務めており、店にかばんを置いて販売する傍ら、これまで試験的にクリーニングの依頼を受けてきた。満足してもらえる技術を習得できたため、「あいたい兵庫デスティネーションキャンペーン」に合わせ、今月から本格的に受注することにした。
しみや汚れ落とし▽皮革に油脂などを補給▽色補正▽消臭、はっ水、つや出し--と手作業による丁寧な仕上げ。新品に近い状態にするか、年代を経た風合いを残すのかなど、仕上がり具合も指定できる。
「どんな製品でも洗える自信も生まれた。豊岡のかばんを大切に使うお客さんをサポートしたい」と衣川さん。
料金は革製で4000円から。かばんの状態を見て見積もりする。宅配便を使った依頼も受ける。問い合わせは同店(0796・22・2290、ファクス兼)へ。【皆木成実】
〔但馬版〕
毎日新聞 2009年4月17日 地方版