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【産科医解体新書】(36)8つ子誕生で考える (2/2ページ)
代理母や卵子の売買などの不妊治療を日本では学会規定で認めていませんが、こうした治療をする医師がいるのも事実です。学会で認められていない治療を日本で行ったとき、それを罰する法律はありません。学会規定に強制力がなく、そもそも初めから学会に入らなければ、規定の拘束は関係ないわけです。
立場によって生殖医療に対する意見が食い違うのは当然のことです。僕も不妊治療に関してはまだまだ学ぶことが多いのですが、少なくとも医師が患者さんと全く同じ目線になってはいけないと考えます。医師は専門家として、越えてはいけない一線があると思うのです。ただ、この一線をどこで引くかがまた、難しいのですが…。
これらの最新医療をめぐる倫理的な問題については、早急に社会的な同意作りが必要ではないでしょうか。(産科医・ブロガー 田村正明)
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田村さんのブログをまとめた『産婦人科医バミュの「小悪魔日記」』(扶桑社、1260円)が発売中。
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