大阪市西淀川区の市立佃西小4年、松本聖香さん(9)の遺体を捨てたとして、母親の美奈容疑者(34)らが死体遺棄容疑で逮捕された事件について、文部科学省の銭谷真美事務次官は27日の記者会見で「大変痛ましい事件。(聖香さんから教諭に)虐待をうかがわせる発言があったにもかかわらず、事件を防げなかった。学校の対応は十分ではなかった」と批判した。【加藤隆寛】
大阪市の平松邦夫市長は27日の会見で「踏み込んだ対応をとっていたらと悔やまれる」と述べた。「兆候を見逃してないか調査し、総点検したい」と話した。
市教委は30日に市立の幼稚園・小・中・高校の校園長を緊急に集め、長期欠席の児童宅への家庭訪問などを指示する。さらに、近く臨床心理士らでつくる児童虐待防止支援委員会を開き、問題点を検証する。【石川隆宣】
毎日新聞 2009年4月27日 21時31分(最終更新 4月27日 23時54分)