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大阪女児遺棄:1カ月でやせ細る 十分に食事与えられず?

 大阪市西淀川区の市立佃西小4年、松本聖香(せいか)さん(9)の遺体が見つかった事件で、遺体は聖香さんが3月11日から学校を長期欠席する前に比べ、ひどくやせ細っていたことが捜査関係者への取材で分かった。府警西淀川署捜査本部は、母親の美奈容疑者(34)や内縁の夫の小林康浩容疑者(38)が聖香さんに食事を十分に与えていなかった疑いがあるとみて調べている。

 聖香さんは、左ほおにあざを作って登校したり、何度もベランダに閉め出されるなど、美奈容疑者らの虐待行為が常態化していたことが分かっている。

 府警が公開捜査時に作ったチラシでは、聖香さんは身長130センチ、体重30キロ。文部科学省の統計による9歳女児の平均身長や体重と大差ない、平均的な体格だった。しかし、捜査関係者によると、23日に奈良市内の山中で見つかった遺体は一目で分かるほどやせていたという。

 同居していた小林容疑者の長男(6)は「(聖香さんが)よくベランダに出されていた」と話しており、捜査本部は、一連の虐待行為により、聖香さんは死亡推定時期の6日の直前には相当衰弱していたとみている。

 一方、捜査本部は26日、美奈、小林両容疑者の知人、杉本充弘容疑者(41)を立ち会わせ、奈良市柳生下町の遺棄現場周辺で実況見分した。杉本容疑者は「小林容疑者に頼まれて手伝った」と供述し、遺体をくるんだ毛布やスコップは「途中で捨てた」と話しているという。

毎日新聞 2009年4月27日 2時30分(最終更新 4月27日 9時19分)

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