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大阪女児遺棄:「しつけの範囲内」…母の内縁の夫が供述

小林康浩容疑者
小林康浩容疑者

 大阪市西淀川区の市立佃西小4年、松本聖香さん(9)の遺体が見つかった事件で、聖香さんへの暴力行為をうかがわせる近隣住民の証言に母親の美奈容疑者(34)の内縁の夫、小林康浩容疑者(38)が「しつけの範囲内だった」と供述していることが、捜査関係者への取材で分かった。小林容疑者の長男(6)は「(聖香さんが)よくベランダに閉め出されていた」と話しているといい、府警西淀川署捜査本部は、しつけと称した虐待行為が繰り返されていた疑いがあるとみて調べている。

 府警のこれまでの調べでは、複数の近隣住民が、聖香さんがベランダに立たされている姿を目撃していたことが判明。また、小林容疑者の長男は「(聖香さんは)よくしかられていて、長時間ベランダに出されていることがあった」などと府警に話したという。捜査本部は、聖香さんが常態的に暴力行為などの虐待を受けていたとみて、小林容疑者らを追及している。

 一方、自宅ベランダには最近になってすだれがかけられ、捜査本部は小林容疑者らが聖香さんを放置しているのを隠す意図があったとみている。小林容疑者は調べに「6日朝、ベランダに放り出していた聖香を見たら死んでいた」と供述。司法解剖の結果、死亡推定時期は6日ごろだった。

 捜査本部は25日、親族とのDNA照合の結果、奈良市の山中で見つかった遺体を聖香さんと断定した。

毎日新聞 2009年4月26日 2時30分(最終更新 4月26日 3時11分)

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