こわ〜い爆跳のお話
 
爆跳(bakucho)とはその字の如く、爆発の「爆」に「跳」(tobu)ですから
いかにも恐ろしげな感じですが、炭が爆ぜる(hazeru)程度のことですので
大したことはありません。
ただ、目に炭が当たるとほんとに危険!なこともあります。
ご注意を。
黒炭はパチパチはぜるのが当たり前ですが、
爆跳とはそのようなものではありません。
以後、経験者は語る・・・。

 

爆跳は何故起こる

爆跳は木炭内の木炭ガスや水蒸気が加熱により膨張し、
逃げ場を失って一気に炭を押し割ってしまうために起こります。
黒炭の場合は木炭の密度が低いため、ぱちぱち爆ぜる程度ですが、
高密度な白炭は勢いよく、パ〜ン、カッキ〜ンと爆ぜて、
大人でも怖いほどの爆跳を起こします。
かなりのスピードで鋭利に割れた備長炭が跳んできますので、
目に当たると本当に危険です。
周囲の火も跳ばすこともありますので、火傷にも注意です。
以前に炭化度の低い備長炭を使った時に爆跳の連発で、
みんなで後ろを向いてうちわで扇いだことがありました。
 

割れた炭

わざと水を含ませて
一気に加熱して爆跳させた備長炭。
水分による爆跳はたいした勢いではありませんが、
きれいに割れてしまいます。

 

むやみに顔を近づけない

着火途中の木炭にはむやみに顔を近づけない(特に備長炭)ようにしましょう。
のぞき込んでしまうお子様に気をつけてあげてください。
着火時は焼き網をのせておくと比較的安全です。

 

爆跳を防ぐには

急激に加熱すると爆跳しやすくなりますので、
爆跳する木炭はうちわで扇がず徐々に着火しましょう。

 

爆跳する木炭とは

木炭ガスを多く含む焼き具合の悪い炭、いわゆる質の悪い炭が爆跳を起こします。
私の経験では外国製の備長炭は爆跳する可能性がかなり高く要注意です。
炭化純度の高い国産備長炭はめったに爆跳しません。
ただ、高品質といわれる紀州備長炭でも100%爆跳しないとは言いきれません。

 

木炭の保管に注意

いくら良質の木炭でも湿気を含むような保管をしますと
水蒸気による爆跳が起こります。
また、炊飯用や脱臭用に使用した木炭は不純物がガスを発生させて爆跳しますので、
燃料としては使わないようにしましょう。

 

着火後は爆跳しません。

いくら爆跳する木炭でも着火してしまえば爆跳しません。
でも、木炭を継ぎ足した時にはご注意を。
 


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