2009年5月6日15時3分
オートバイに取り付けられたETC車載器=神戸市灘区の販売店
だが新規参入の動きはない。高速道路に乗れる125cc超オートバイの保有台数は自動車の22分の1と、元々市場規模が小さいのに加え、自動車に比べて振動対策など特殊な構造が必要で、生産体制を整えるのに時間も費用もかかるからだ。
搭載が間に合わずに大型連休を迎えたライダーからは恨み節も。「今、めちゃくちゃ損している感覚ですよ」。4月29日から1200ccのオートバイで四国などをツーリングしてきたという福井県敦賀市の会社員田辺正治さん(48)は、3月末に二輪販売店に車載器の取り付けを申し込んだが「早くて来年1月」と言われたという。「載せて走っている人はうらやましい限り。複数メーカーの生産で競争して、せめて乗用車並みの値段に抑えてほしい」(清野貴幸、野上英文)