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忌野清志郎さん通夜 井上陽水ら最後の別れ

 がん性リンパ管症のため、2日に58歳で他界したロック歌手、忌野清志郎(いまわの・きよしろう、本名・栗原清志=くりはら・きよし)さんの通夜が3日、都内で近親者のみでしめやかに営まれた。「RCサクセション」時代からの盟友のギタリスト仲井戸麗市(58)をはじめ、40年来の旧友の井上陽水(60)ら120人が最後の別れに訪れた。4日の葬儀はデビュー時からの歌をたっぷり流す“ロック葬”になる。

 午後6時からの通夜。仲井戸と井上のほか、高校時代からの親友で俳優の三浦友和(57)、82年に「い・け・な・いルージュマジック」を共作してNo・1ヒットさせた坂本龍一(57)、学生時代からのファンで30年近い友人の俳優竹中直人(53)が訪れた。

 最期をみとった仲井戸は憔悴(しょうすい)しきった様子。竹中はハンカチで涙をぬぐうのが精いっぱい。無名時代からの旧友で70年代初めに寝台列車を乗り継ぎ一緒に全国をまわった陽水は、悲しみに暮れる景子夫人と長男の竜平さん(20)と長女の百世さん(17)に言葉を掛けた。

 無宗教の献花形式。突然の他界で「本人が残した言葉はない」(関係者)ものの、望んだであろう送り方を家族がくんだ。遺影は2年前に家族や友人と集まった時のもので、照れ屋な素顔を象徴するはにかんでいる写真。派手なメークで知られたロックスターの顔ではなく“良きパパ”の顔が飾られた。

 お経はなく、喉頭(こうとう)がん公表直後に発表したアルバム「夢助」の曲が流れる中での献花。関係者は「葬儀はデビュー時からの歌をたっぷりと流して送ることになると思います」と明言。「スローバラード」「雨あがりの夜空に」など15曲以上が流れる異例の“ロック葬”だ。

 体調不良で入院したのが2週間ほど前。容体が急変したのは1日午後だった。血圧が急激に下がり意識が混濁。眠った状態のまま静かに息を引き取った。みんなで「眠ってるだけだからもうすぐ起きるよ」と言いながら、最後まで再起を信じていたという。

 都内の自宅に戻った遺体は洋室の居間で布団に寝かせられた。一夜明けたこの日も眠っているような姿に家族らが「起きなさいよ」と声を掛けるなど「まだ誰も亡くなったことを信じられない」(関係者)状態だった。9日に東京・青山葬儀所で一般弔問を受け付ける告別式が行われる。

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