こんにちは。APFSのJoと申します。
今日は、度々話題に出ている「再審情願」について少し情報を整理したいと思います。
3月18日の高等裁判所の判決において、不当にもガルシアさん家族の訴えは認められませんでした。
<ガルシアさん家族が訴えていたこと>
◆家族全員の退去強制令書発布取り消し
◆口頭審理放棄書への署名取り消し
一家は最高裁判所に上告をすることを決めました。
しかしながら、裁判のみで在留への道を得ることは容易ではありません。
APFSにおいても、最高裁判所まで、裁判で戦った家族が過去に存在しましたが、
一家全員に在留が認められたケースは未だ存在しません。
裁判以外に、在留特別許可への可能性を開く道として【「再審情願」】があります。
「再審情願」とは、すでに退去強制手続きが終了し、
退去強制令書が発行されて退去強制が確定している人が、その後の【状況】・【環境】の
変化などを理由に、法務大臣及び入国管理局特別審理官に対し、文字通り再び審査を
請求するものです。
【状況】・【環境】の変化として、以下のようなポイントが考えられます。
①子どもの成長 子ども小学生→中学生になった
②病気 持病が悪化し、日本での治療を継続する必要である。
③母国の家族の離散 母国に戻っても、生計を支えてくれる家族が存在しない。
※ガルシア一家の場合は、何といっても①子どもの成長が訴求点になります。
東京入国管理局により、一家が摘発されたのは2006年。長女のアリアンは小学校5年生でした。
その後時は経過し、今週アリアンは晴れて中学1年生になります。
APFSを通じ出頭した家族のうち、中学生1年以上の子どもがいる家族には、
他に法令違反がなければビザが出るようになってきています。
http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan25.html (入管の許可事例も参考にして下さい。)
時が経過する間に、着実に子どもは大きくなり、ますます日本に定着していることを、
われわれは考慮すべきなのではないでしょうか。
朗らかなガルシアさん家族の人柄に触れる度に、
裁判、在留資格といった難しい言葉との間にギャップを感じます。
今、ガルシアさん家族は「再審情願」に向けて一生懸命準備を進めています。
「再審情願」の時に、一枚でも多くの署名があること。
これは、先方へのプレッシャーなり、家族を勇気付ける宝物になると思います。
一家が日本で夢を見られるような社会にすべく、皆さまのご協力をお願いいたします。