昔話-その13.5-(補足)
ゴッドマーズで思い出したエピソードがあったのでいくつか書きとめておきます。
#57で、マーグの魂(?)がロゼに憑依するんですが、この時ロゼに「マーズ…」という台詞を言わせました。
アフレコの時に絵がちゃんとないのもあって、ロゼ役の鵜飼るみ子さんに上手くニュアンスが伝わらなかったため、テストでは「マーズ!!」と、悲鳴のニュアンスで叫ばれたんですが…
僕としては悲鳴ではなく、「マーズ…」と、遠くの地で危機に陥っているマーズを心配する押さえたニュアンスでやっていただきたかったんですね。
金魚蜂の外と中で、なんとかニュアンスを伝えようとするのですが、なかなか伝わらず…
そんな時、助け舟を出してくださり、鵜飼さんにニュアンスを伝えてくださったのは、誰あろうマーグ役の三ツ矢雄二さんでした。
考えたらゴッドマーズのキャストって凄いですよね。
マックに、ユージ(もしくは豹馬)に、甲児に、万丈に、トリトンに、ファーラ姫に、アミアですよ(笑)。
ナオト役の鈴置さんには、その後コズミック・ファンタジーでもレギュラーで演じていただきました。
サンシャイン60の噴水広場でイベントをやったときに、楽屋でいろいろとお話したのですが、そのときも体調を崩されて入院されていた後でした。
監督も健康には気をつけてくださいよとおっしゃっていただいたのを覚えています…
本当に…早すぎますよ…
もうひとつは、#61のラストシーン…
タケルの元にナオトを届けた際、薔薇の騎士のゴーグルをダブラシ(半透明)にして、目を透けさせたのですが、このときの目はロゼの目を描いています。
どうしようか迷ったのですが、心はマーグでも実体はロゼですからね。
でも、意図的にマーグの目にしても、演出としては成立はするんですよね…
果たしてどちらが良かったのでしょうか…?
最後に…もう時効だと思いますし、当時の中野でのGMイベントでは発表しちゃっている事なので書いちゃいますが…
実はゴッドマーズは、1999年にリメイクの企画があって、この時には僕が監督として企画を進めていました。
僕自身も色々とプロットを考えたりしていたのですが、結局本橋さんがキャラクターデザインなどの作業に入る前の段階で企画は流れてしまいました。
当時は残念でしたが、今から考えれば、それで良かったのだと思います。
ゴッドマーズは、あの時代・あのスタッフだからこそ作りえた唯一無二の作品なのですから。
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