2009年5月5日 19時23分更新
仏の面をかぶった人たちが境内を練り歩く伝統行事、「ねり供養」が5日、岡山県瀬戸内市の寺で行われました。
このねり供養は岡山県瀬戸内市牛窓町の千手山弘法寺におよそ700年前の鎌倉時代から伝わる伝統行事で、県の重要無形民俗文化財に指定されています。
行事には稚児姿の子どもや僧などおよそ60人が参加し、どらや笛の音とともに寺の本堂から行列になって境内を練り歩きました。
行列の最後には地蔵ぼさつや観音ぼさつの面をかぶった人たちが仏にふんして、死者を極楽浄土へ導く様子を表現していました。
千手山弘法寺の住職によりますと、この行事を一目見ると極楽浄土に行けるという言い伝えがあることから、境内には、ご利益にあやかろうと多くの地元の人などが訪れていました。