2009年4月25日 19時7分 更新:4月25日 22時3分
日本に住む無国籍者と支援者らで作る「無国籍ネットワーク」(東京都渋谷区)が25日、横浜市内で初の交流会を開き、生活面などで協力しあうことを確認した。
法務省などによると、複数の国を行き来した際、制度の違いで国籍が取れなかったり、政治的な理由でどの国からも国民と認められないなどの無国籍者が日本に約1500人いるという。同ネットは、30年以上無国籍で後に日本国籍を得た横浜中華街出身の陳天璽(チェン・ティエンシー)・国立民族学博物館准教授(37)が今年1月、弁護士や研究者ら約30人で発足させた。
この日は、約10人の無国籍者を含む約40人が参加。中国・上海生まれの李文彪さん(57)=千葉県八街市=は「渡航や生活の不自由が多く、長年息をひそめて生活するしかなかったが、新しい人と出会えて希望が持てるようになった」と話した。
同ネットの問い合わせはホームページhttp://www.stateless-network.comへ。【工藤哲】