戦略的消耗戦

文明の原理

食糧生産は2050年までに25%減となる可能性=UNEP
20090218.jpg[ナイロビ 17日 ロイター] 世界の食糧生産は2050年までに、気候の変化や土壌の劣化、水不足、外来生物の侵入などの複合的な影響によって、最大25%減少する可能性がある。国連環境計画(UNEP)が17日発表した。
 UNEPが新たに発表したリポート「Rapid Response Assessment」によると、100年続いた食料価格の下落トレンドは終わりに近づいており、昨年の食料価格の急上昇で1億1000万人の人々が貧困へと追い込まれた。
 UNEPは、食料価格は今後数十年間で30─50%上昇すると推計、世界の人口は90億人を上回る水準に増加するとの見方を示した。
 また、食料など一次産品に対する価格規制が導入されるべきで、価格の変動に対処するため、より大規模な穀物在庫が必要であるとも指摘。さらに、飢えのリスクがもっとも高い人々のためのセーフティネットも設置されるべきだと述べている。

日本神話では大和朝廷を作りし神武天皇は大和盆地を東征で目指しました。これには理由があります。混乱時においては大河上流における盆地は防御に適し文明を維持するには強い抵抗力があるからです。文明の崩壊は天災による疫病を中心として天理の間引き現象です。
中国においては洛陽盆地が中華として定められました。これは定点としての基準がなければ文明秩序であるコスモが形成できないからです。この曼荼羅は下記の陣を描きます。

  • 東は湿潤な黄河准河下流の魚民
  • 西は乾燥地であり草原の遊牧民
  • 南は密林焼畑農耕民
  • 北は森林の狩猟民族

この中華を中原といい、中原に鹿を逐うという言葉が生まれました。鹿とは帝王の事です。帝王の位を得ようと競う覇を目指す英傑達が歴史を刻み、そうして砂漠を生み出してきました。常に歴史において青の一族に導かれて来た人間の業は今も昔も大きくは変わりません。

青の一族は原住民や四方の民に礼文を教えました。

礼とは礼教、礼法条規と道徳基準です。人を傷つけるな。物を盗むな。人を騙すな。
文とは漢字や習慣です。文字がなければ数が少ない青の一族の指示が伝わり難い。

青の一族は映画クリスタルスカルの王国にあった集合タイプの人族です。こことしても存在できますが一定の数が揃えばそれぞれが専門を担当する事により能力値が指数関数的に激増します。青の一族の基本は徳です。ぎょうにんべん(彳部)の意味する意味は、道や歩行、脚の動作です。徳の源氏は悳(心の上に直)です。つまり、生まれつきの人柄を意味します。弱い人間は力(権力や知力や富力)を集めて強い人間になろうとします。しかし、力は強い人間に集るのであって表層的に見れば強者と力は一体です。しかし、太陽が地球の周りを回っているのではないのと同じく、強者がありそこに自然に集まり神前を形成します。神の前での言葉を祈りといい、人の前での言葉を呪いといいます。その能力者がどうかは簡単に識別できます。能力者は高い知力があります。だからボルツマン定数 = 1.3806503 × 10-23 m2 kg s-2 K-1を語らせば良いのです。詐欺師はそれを理解する能力がないでしょう。集合意識として稼動させるには個体知能指数で最低IQ124が必要であり通常はIQ150前後30程度あります。ハーン級の集団的知能指数は300で6人全員が揃い尚かつその郎党が理想的な配置を取れば6×60×600となります。つまり知能指数21万6000が理論値です。集合的知能指数は別名、協力指数です。ハーンといえども一人で何もできません。しかし、少数でも集えばその能力は奇跡を引き起こす事が可能となります。


全てはシナリオ通り


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今年は既に人工衛星の衝突や原子力潜水艦の衝突、氷結による飛行機の市街地への墜落などがありました。このような現状は更に加速していきます。人々が予想もしない異常な事態が頻発していきます。思考形式が循環型で多少でもスサノオの精を受けた末裔ならこの予兆予感を感じ取ることが出来るでしょう。

全ては微積分に因があります。ニュートンはそれをちゃんと警告していました。彼はイギリスの造幣局トップであり万有引力の発見者です。

しかし、衆愚政治は猿に等しい人間を指導者として選択しました。まぁそれはそれで良しとしましょう。どんなに世界が食料不足になってもどれだけ社会で失業差が溢れても自分だけは安全だと考えているならそれは間違いです。汚れは拡散し多くの人を死滅させていくでしょう。それは真綿で貴方の子を首を絞めるようにゆっくりと確実に発生していきます。自分や家族でニュースを記録して確率計算して下さい。血圧と同じで危機の前には上昇する数値があります。それは有事のドルとゴールドの価格が上昇すれば戦争が近いという事です。

高騰するゴールド:金価格推移-田中貴金属工業(株)

書籍α:ニュートン極秘文書 封印されたタブーのすべて! (単行本)
書籍Ω:ニュートンの予言--2060年、世界は滅亡する (単行本)


恐慌状態の富豪


戸を出ずして天下を知り
窓を窺わずして天道を見る
其の出ずること弥いよ遠く
其の知ること弥いよ少なし

是を以て聖人は
行かずして知り
見ずして名づけ
為さずして成す

出典:老子の道徳経 第四七章



貴族や富裕層は良い時代は良い暮らしができます。しかし、一旦、逆境になれば嫉妬に狂った群衆により、苦悩の梨、鉄の処女、串刺し、釜茹でなどありとあらゆる手の込んだ拷問で処刑されてきました。私は思います。全ての富豪や富裕層に罪があるのではなく、罪のある富豪や富裕層と罪のない富豪や富裕層がいるという事です。多くは助けられませんが必要でしたら遠隔教育『秋月』に参加して下さい。上記の書物は臆病者が最初に犠牲となり、順次、富裕層と貧困層の血で血を洗う嫉妬と恐怖の連鎖の歴史が記されています。結局、富豪とルンペンはコインの裏表なのかもしれません。卑怯と臆病の果てにあるのが残虐と苦悩の拷問の日々となるとは実に皮肉な事です。早め早めに行動した方がいいです。ゴールドの価格が上昇していますがこれは血圧と同じで危険値をこえると戦争が発生します。そうなれば富裕層や富豪は生存さえも危うくなります。(上記の歴史書を参照)


消耗戦で人を育てる


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出典:China 319年

既に青の王が中原の鹿となることは確定しています。結果的に砂漠は緑化され多くの生命は復元されていくでしょう。しかし、その手法は各種あります。上記の地図を見て下さい。五胡十六国とは5つの民族が16の国々を建設した時代です。実際はもっと多くの民族がもう少し多い国々を作り崩壊し融合していきました。現時点で愚者、愚人、愚衆で満ちあふれた中央に部隊を進める事は火中の栗を拾うより危険な事です。虎穴にいらずんば虎児を獲ずといいます。故に最善の策は戦略的消耗戦です。これは敵の撃破ではなく無限に思える長期戦によって素人を鍛え玄人とする為の練習です。脱落率は3割から7割でしょう。それでも次世代に残る人間とすれば十分な数で彼らは空白値となた大地を埋めていくでしょう。それは五胡十六国の中国でもゲルマン民族大移動の欧州でも大航海時代の米州でも発生した事です。死を恐れる民族は死を恐れない民族に支配されます。愛する者の為に死ぬ事ができない種族は確率的に2〜3世代で消滅です。

消耗戦(Attrition warfare)の作戦概要

重要な都市や高地など有利な地形をめぐって発生する。今回は特殊な技能や資本財を持つ人間が集る場を確保する状況で発生する。既に先覚者の場である遠隔教育『秋月』の幾何学的増加を見るまでもなく勇者と智者と富者は水が高きから低きに流れるようにこの場に集う。通常はこうした地点に対しては機動的に包囲し防御軍の兵站線を断ったうえで攻撃、防御軍を壊滅・降伏せしめて占領し次目標に向かって進攻を再開する。その為に索敵・包囲・殲滅・進攻の反復をもって運動する。包囲が完成した時点で防御軍は持久戦を強いられる。この包囲環が破れれるのは味方が攻撃軍の包囲を突破して救援に訪れるか、自力での突破しかありえない。持久戦においての防御軍有利の原則があっても、陥落までの時間が短期か長期かの時間の問題となる。今回の作戦で重要なのは消耗戦による経験値の増大である。既に圧倒的な機動力(秋月)と高所地点(連山)を押さえている以上は包囲環を維持するだけで勝利する。経験値が少ない人間が多い状態では膨大な数の臆病者や衆愚を導く事はできない。よってワザと包囲環の幾つかを解放しておく。結果としてこの地点で乱戦が発生し消耗戦が発生する。ここで打ち勝った者が勇者となるだろう。

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参考文献: 五胡十六国--中国史上の民族大移動 (東方選書) 三崎 良章 (著)

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