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【長野】

善光寺で追悼法要、チベット支援 僧侶ら平和祈る

2009年4月27日

御開帳の参拝客でにぎわう中、チベット支援者にあいさつする若麻績信昭寺務総長(左)=長野市の善光寺で

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 昨年4月、長野市で行われた北京五輪聖火リレーから1年となる26日、市内では追悼法要やチベット支援の集会などがあった。1年前のような騒がしさはなく、僧侶や若者らが各会場で、弾圧が続くチベットの解放と世界平和を静かに祈った。 (戸川祐馬)

 善光寺本堂で営まれた追悼法要には70人が参加。「平和を願う僧侶の会」代表で徳行坊住職の若麻績敬史(わかおみけいし)さんが、犠牲となったチベット民族111人と漢民族12人の名前を読み上げ、全員で手を合わせた。

 引き続き、ネパール在住の亡命チベット人50人から届いたメッセージを披露。聖火リレーの出発地点辞退に対する感謝の意が記された国旗とともに、善光寺の若麻績信昭寺務総長に手渡した。

雪山獅子旗やプラカードを持ちながら行進する支援者たち=長野市で

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 若麻績寺務総長は「いつの日か、ダライ・ラマ法王が(善光寺に)来ていただけることをご祈念する」と答えた。

 この後、参加者たちは善光寺から若里公園まで、雪山獅子旗やプラカードを持って市街地を行進。集会ではチベットの歌や「フリーチベット」というシュプレヒコールで、チベットの解放を訴えた。

 市民団体「スチューデンツ・フォー・フリーチベット」(SFT)日本代表のツェリン・ドルジェさん(35)=名古屋市南区=は「チベット問題は終わっていない。(このままだと)チベットはなくなってしまう」と危機感を示し、活動への協力を求めた。

 

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