旧日本陸軍によって強制連行され飛行場建設工事に従事させられた朝鮮人労働者の遺骨の発掘調査が3日、宗谷管内猿払村浅茅野の旧共同墓地で始まり、足や腰の骨など4体分の遺骨が見つかった。
「強制連行・強制労働犠牲者を考える北海道フォーラム」が05年に試掘を始め、06年には12体の遺骨が見つかった。作業にあたる北海道大の加藤博文准教授は「今回が最後となるはずだったが、考え直す必要もある」と語った。
今回の調査は工事に従事させられた韓国在住の池(チ)玉童(オクトム)さん(82)が立ち会い4日まで行い、5日には追悼式と報告会が予定されている。【金子栄次】
毎日新聞 2009年5月4日 地方版