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近衛元首相、自決は「逃避」 嶋田元海相の獄中記

 太平洋戦争開戦時の海軍大臣で極東国際軍事裁判(東京裁判)のA級戦犯被告となった嶋田繁太郎元海軍大将が巣鴨拘置所で書きとめた手記「獄中記」が国立公文書館(東京・千代田)に所蔵されていたことが分かった。手記では裁判は日本の立場を主張する機会であるとし、国家指導者でありながら法廷に立たず自決した近衛文麿元首相らを「責任逃避」と厳しく批判している。また裁判は「戦勝国の報復」だが「極力公正を計ったもの」と評価している。

 国立公文書館所蔵の東京裁判関連資料では、これまでに嶋田元大将が巣鴨で書いた「日記」(1947年9月―48年4月)が見つかっている。獄中記はこれとは別に書かれたもので、裁判に対する考えや拘置所での生活の様子などが約50枚の便せんに記されている。47年5月9日に起筆とされている。(04日 08:35)

社会 | おくやみ