喉頭がんとは?

喉頭とは、のどぼとけのことです。喉頭がんは部位によって、初期症状や進行具合、 転移の確率や治療法などが変わってきます。 癌の中でも喉頭がんは、比較的初期症状が分りやすく、 早期発見と早期治療が可能な癌と言われています。

喉頭がんについて

癌とは、悪性腫瘍のことです。 人間の体は数10兆個という莫大な数の細胞からできています。この細胞のバランスが取れていることで、私達は健康に生きることができています。癌の悪性腫瘍とは、体の中の細胞が何らかの影響で異常を起こして増殖し、 周りにある正常な細胞を破壊してしまう病気のことです。

癌にも、さまざまな種類があります。 胃癌や肺癌、大腸癌。 今回は喉頭がんについて説明したいと思います。

喉頭とは、のどぼとけのことです。 食道と気道との分かれ目にあり、食べ物や飲み物が気道や肺へ入る込むのを防ぐための誤嚥防止の役割をする器官です。 下咽頭の前方に隣接しています。 喉頭のなかには、発声するのに大切な声帯があります。喉頭は食べ物、呼吸、会話など、私達が生きるために様々な影響を与える 大切な器官です。

喉頭がんの発症は、年齢でいうと60歳以上がピークです。 発症率は10万人に3人ほどで、日本国内で1年間に約2,000人といわれています。 そのうちでも、男性に発症する場合が圧倒的に多く、 比率であらわすと、10:1で男性の喉頭がん患者が多くなっています。

喉頭がんは発症する部位によって、3つに分けられます。 声門癌、声門上癌、声門下癌です。 喉頭がん患者の60〜65%は、声門癌です。 以下、声門上癌が30〜35%、声門下癌は1〜2%です。

喉頭がんは部位によって、初期症状や進行具合、 転移の確率や治療法などが変わってきます。 癌の中でも喉頭がんは、比較的初期症状が分りやすく、 早期発見と早期治療が可能な癌と言われています。

喉頭がんイメージ

喉頭がんの原因

喉頭がんを発症する原因には、さまざまなものがあります。 いろいろな要因が重なり合って、喉頭がんになると考えられていますが、 その大きな原因の1つにタバコがあります。

喉頭がん患者の喫煙率は90%以上と、とても高い数字になっています。 1日に10本以上もタバコを吸う人は 特に気をつけたほうがよいといわれています。

喉頭がんは、男性の患者が多いのも特徴です。 喉頭がん患者の90%は男性です。 ですが、最近ではタバコを吸う女性も増えてきていることから 喉頭がん患者にも女性が増えるのではないかと危惧されています。

また、大きな声を出すことも、喉頭がんの原因になります。 喉を酷使する職業である歌手に、喉頭がん患者が多いようです。歌手でなくても、カラオケやスポーツ観戦などで 大声を出す機会が多い人も注意が必要です。大声を出しすぎて声がかれ、数日経っても治らない場合には、 専門医に診察してもらうことが必要かもしれません。

強いお酒を飲む地方の人たちにも、喉頭がんが多いようです。 そのため、お酒も喉頭がんの原因と考えられています。

食べ物でも熱いものや辛いもの、刺激のあるものは喉頭を痛める要因になります。 喉頭がんの発症は多くなる傾向にあるようです。

喉頭は、食事や呼吸、発声などにより、絶えず使用し続けている器官です。 私達が生きているための動作ですら、喉頭にとっては負担なのかもしれません。 タバコや飲酒、過度な大声などの刺激で、喉頭を痛めないようにするのが 喉頭がんの予防にもつながります。

喉頭がんの遺伝

癌の一種である喉頭がん。 大声や、空気の悪い都会に住んでいる人、タバコを多く吸う人などがかかりやすいため、 声帯の使いすぎ、大気汚染、喫煙が原因と考えられています。 ですが、遺伝的な要因も喉頭がんの原因の1つとなっているようです。

近親者に喉頭がん患者がいる人は、発症の危険性が高いようです。 特に喉頭がんは他の癌と比べてみても、遺伝での影響が強いようです。

ここにある研究データがあります。 近親者に喉頭がん患者がいる、いわゆる喉頭がん家系の人は、がんになるリスクが他の人よりも1.7倍も高いことが分りました。 その中でも、特に兄弟に喉頭がん患者がいると、リスクは2.2倍にまであがります。親が喉頭がん患者の場合ですと、危険度は1.5倍ほどになります。

喉頭がんの原因といわれているタバコとお酒ですが 喉頭がん家系の人が行うと、どうなるでしょうか? 喉頭がん家系の人が喫煙と飲酒をすると、 その危険は7.2倍にも増加するといわれています。

喉頭がんには、遺伝的要因も原因となることが証明されています。

ですが、自分の身近な人で喉頭がん患者がいると 必ず自分も喉頭がんになるかというと、そうではありません。 反対に、喉頭がん家系ではない人でも、喉頭がんになる可能性は十分にあります。

喉頭がんの最大の原因はタバコとお酒です。 遺伝的要因の中には、タバコとお酒も含まれている場合があります。喫煙、飲酒の習慣のある家庭で育った子供は 喫煙と飲酒をすることに抵抗が少ないからです。癌家系とは、言い換えれば、喫煙と飲酒をする家庭のことなのかもしれません。

喉頭がんの予防

癌には初期症状があり、容易に早期発見しやすいものと 末期になっても自覚症状がないものがあります。 癌の1種である喉頭がんですが、喉頭がんは比較的、 早期発見、早期治療をしやすい癌だと言われています。

喉頭がんの初期病状は、声のかすれや喉の痛みです。 風邪の病状とよく似ていますが、喉頭がんは風邪とは違い 治療しなければ痛みやかすれは治りません。 いつまでたっても痛みがひかない場合は、喉頭がんを疑ってみましょう。 専門医に見てもらうことをおすすめします。

喉頭がんの初期病状が喉の痛みだということからも分るように 喉頭がんの予防には、喉が影響してきます。 その最大のポイントがタバコです。 タバコの喫煙は喉頭がんの大きな原因の1つです。

喉頭がんの特徴として、男性に患者が多いことがあげられます。 割合でいうと10:1で圧倒的に男性が多いです。 男女によってここまで患者数に差がある癌は、他にはないようです。

何故、男性に喉頭がん患者が多いのか。 その理由がタバコです。 タバコやお酒など、男性の生活習慣が喉頭がんにつながってきます。 喉頭がん患者のうち、喫煙者は約97%にもなるそうです。

喉頭がんは、男性に多い病気だといいましたが、 もちろん、女性でもタバコや飲酒の習慣がある人は、喉頭がんの危険が高くなります。 最近は、喫煙をする女性が増えてきました。 それと同時に、これからは喉頭がんになる女性も増えるのではないかと考えられています。

喉頭がんの最大の原因はタバコです。ですから、タバコさえ吸わなければいいので がんの中でも非常に予防しやすい病気ではないでしょうか。

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