中国・西安(唐の都 長安)で墓誌発見
■遣唐使の実態を探る貴重な資料
≪墓誌≫はその人の略歴や功績などを石に刻んでお墓に埋めるもので、この時代の日本人のものとしては、はじめて見つかったものです。
またこの墓誌には「国号日本」と刻まれていますが、現存する「日本」の文字としては最も古いといわれており、遣唐使の実態素探る貴重な発見となりました
もう一人の阿倍仲麻呂
■「井真成」は藤井寺出身か
墓誌に記された日本人留学生の名前は「井真成」。
(中国読み=せいしんせい、日本読み=いのまなり、ずれも推定)
八世紀前半に阿倍仲麻呂らとともに遣唐使として19歳で留学し、優秀でありながら帰国を目前に36歳で急死。
「井」は唐における姓で、元の姓は「葛井」と「井上」の二つの説が有力とされています。
いずれも渡来系の氏族で藤井寺付近を本拠地とし、遣唐使などを多く輩出したと言われています。
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「井真成」墓誌レプリカ展示 |
墓誌銘文の主な内容 |