古田史学の会事務局長の古賀達也です。いつも本会のホームページ「新・古代学の扉」を御覧いただき、有り難うございます。皆様のご愛顧に感謝しまして、新コーナー「古賀事務局長の洛中洛外日記」を連載することにしました。古田史学の会や古田学派内部のホットな話題、古田武彦先生の近況などを書き込んでいきます。ご期待下さい。
第一話は最近何かと話題になっている「井真成(いのまなり)」についてです。中国で発見された墓誌により「井」さんが中国に渡り、当地で没したことが明らかになったのですが、藤井さんとか○井さんとかが日本名の候補として上げられているようです。他方、「井」という姓が日本に存在することから、文字通り「井(せい)」さんではないかという異見も出されています。古田先生もこの「井」という姓に注目されています。
電話帳で調べた結果では、熊本県に圧倒的に濃密分布しています。中でも産山村・南小国町・一ノ宮町が濃密です。この分布事実は九州王朝説の立場からも大変注目されるところです。なお、井真成墓誌の読解について古田先生が新説を口頭発表されています(2005年5月22日、東京)。いずれ活字化されると思います。乞うご期待。
「井」姓の分布表を掲載
お断り
当会のホームページも今はやりのブログやスタイルシートを用いて記述せよという声があり、他方、外国でみられる方や年配の方からは、一部スタイルシートを用いたところ見れないとの声もあります。担当として検討を重ねましたが今後2・3年は旧来の方式(HTMLによる)で製作することとしました。歴史学という性格上情報を特に早く伝達する必要はありませんし、また論議の争点には古田氏や当会の見解が関心を持たれてこともあり、現在のところ特別に配信を行わなくても当会の見解が引用されています。(あるいは、暗黙の無視。)したがって当日記もフレームを用いて整理いたします。この方式は一覧性が弱く、不満があるでしょうが問題意識をお持ちの方は、msearch検索エンジンで言葉を検索してください。
2005年6月15日 インターネット事務局 横田