収容のロヒンギャ族、4割はバングラ送還へ…インドネシア
5月4日8時3分配信 読売新聞
【ジャカルタ=林英彰】ミャンマーとバングラデシュの国境付近に住むイスラム系少数民族ロヒンギャ族が小舟でインドネシアに押し寄せた問題で、同国政府は今年1月に収容した193人の約4割について、経済的理由で脱出したバングラデシュ出身者と判断した。
近く送還手続きに入る方針。残る6割は、軍事政権下にあるミャンマーから逃れてきたとみて第三国への移住を検討している。
インドネシアでは今年1月と2月、スマトラ島近海を漂流していたロヒンギャ族計391人が発見された。ロヒンギャ族が、ミャンマーでの差別的な扱いを逃れ、たどり着いたタイでも同国軍の暴行を受けて沖合に放置されたと訴えたため、国際的な人権問題に発展した。
身元調査を進めていたインドネシア外務省によると、バングラデシュ出身者と判断された約4割は、すでに本人から送還の同意を取り付け、同国政府の最終確認を待っているという。
一方、ミャンマーから脱出したと判断された約6割については、〈1〉ミャンマー軍事政権の迫害を恐れている〈2〉軍政が自国民と認めない可能性が高い−−などの理由から送還せず、「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協力して第三国に移住先を見つけたい」(外務省報道官)考えだ。
近く送還手続きに入る方針。残る6割は、軍事政権下にあるミャンマーから逃れてきたとみて第三国への移住を検討している。
インドネシアでは今年1月と2月、スマトラ島近海を漂流していたロヒンギャ族計391人が発見された。ロヒンギャ族が、ミャンマーでの差別的な扱いを逃れ、たどり着いたタイでも同国軍の暴行を受けて沖合に放置されたと訴えたため、国際的な人権問題に発展した。
身元調査を進めていたインドネシア外務省によると、バングラデシュ出身者と判断された約4割は、すでに本人から送還の同意を取り付け、同国政府の最終確認を待っているという。
一方、ミャンマーから脱出したと判断された約6割については、〈1〉ミャンマー軍事政権の迫害を恐れている〈2〉軍政が自国民と認めない可能性が高い−−などの理由から送還せず、「国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)と協力して第三国に移住先を見つけたい」(外務省報道官)考えだ。
最終更新:5月4日8時3分