2009-02-13 23:20:23

辻が花の工房を見学… その壱

テーマ:着物

お友達きらきら!!辻が花作家さんの工房を見学させて頂きましたハート②

こちら のイベントでもお世話になった福村さん親子の工房『絵絞庵』さんです(*^▽^*)


洛北の山並みを背にした工房は築80年という古ーいおうちビックリマーク

おくどさんは昔ながらの井戸、扉も全て木と紙…自然に溢れたとっても素敵な工房ですキラキラ



お部屋の衣桁には素敵な作品がかかってました。

丁度、冬らしい柔らかな色合いが綺麗な椿の訪問着です音譜
ころものさうし
こちらは縮緬のショールと柄の帯ハート②
ころものさうし

「辻が花」とは「絞り染めを基調として、描き絵・摺箔・刺繍などを併用したもの」というのが現在の定義きらきら!!


今では「友禅染め」が模様染めの主流となり、大抵どんな模様も染められるようになりました。

しかし、友禅染めが始まったのは江戸中期頃。


それまでは全て絞りや刺繍で模様を描いていましたキラキラ


辻が花の特徴である絞り染めの基本が出来上がったのは奈良時代。


絞り染めは絞纈(こうけち)ともいいます。

一般的に絞り染め、と呼ばれる布地を糸で括り浸染して模様を染め出す方法です。


友禅が成立するまでの染織技法は纐纈を含む三纈(さんけち)と呼ばれるものが主流でした。

絞り染めの纐纈、板に挟んで染める夾纈(きょうけち)、蝋を使って防染する蝋纈(ろうけち)、で三纈。


中でも室町から安土・桃山時代に発展したのが現在「辻が花」と呼ばれる染め方キラキラ


つまり、元々辻が花は、如何に模様を描くか?を突き詰めて発展していった染織技法です。

だからこそ、自由自在に模様が描ける友禅染めの発展とともに衰退していったのですが…↓↓


近年、様々な染織作家さんの努力で「辻が花」の名は技法のひとつとしてまた復活していますきらきら!!



工房では辻が花の歴史が分かる文献も色々見せて頂きました(*^▽^*)


作品に袖を通させてもらっちゃったしっハート②
ころものさうし
全体に幾何学的な絞りの模様が淡い濃淡で描かれた訪問着ねこさん*るんるん



長くなったので辻が花の技法についてはまた次回っキラキラ




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2009-02-11 18:50:14

家族でランチに…

テーマ:おでかけ

今日は家族とランチキラキラ

祖母と両親と弟と…って、こんな大人数久し振りかもはてなマーク



全日空ホテルの一階にある、カフェ&レストラン「コージー」に…

HPはこちら キラキラ


デザートバイキングつきフルコースランチきらきら!!

サラダ・スープ・魚料理・肉料理・口直し・パンのフルコースにケーキやフルーツなどのデザートバイキング付きで2500円ってお得じゃないですはてなマーク


カリフォルニア風蟹とアボカドのサラダキラキラ
ころものさうし
ラズベリーソースの酸味が蟹にぴったりキラキラ

帆立貝のプロバンス風ソテー
ころものさうし
九条葱がおいしいっ(*^▽^*)


牛フィレ肉の網焼き イタリアンソース
ころものさうし

お肉がやぁーらかいですラブ


で、まぁ…ケーキは夢中になって軽く10個程食べてしまいました……ねこさん*るんるん

太るっ汗2


でも美味しかったハート②


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2009-02-09 18:22:26

ガスパールザンザンでランチ♪

テーマ:おでかけ

久し振りに親友とデートドキドキしました(*^▽^*)


ランチはいつもお世話になっている新町六角の『ガスパールザンザン』さんへハート②

HPはこちら

以前このblogでも紹介した『ガスパール』さんの姉妹店。


大人のお子様ランチで有名なお店ですキラキラ
ころものさうし
月替わりのスープ・パスタと選べるメイン料理my heart

スープはレンコン、パスタはコンキリエのクリームパスタでしたダブルハート


ころものさうし
私は鶏もも肉のコンフィ粒マスタード添えにしましたきらきら!!

ワンプレートなので量がそんなに多くないようにも見えますけど…全部食べるとおなか一杯音符


そして食後には…
ころものさうし
お待ちかねっビックリマークの、名物グレープフルーツプリンドキドキ

めーっちゃ美味しいですょんキラキラ
ころものさうし
グレープフルーツがほんのり香るなめらかなプリン、最高ですハート②


紅茶か珈琲も選べるこのランチ、1150円ととってもお得です(*^.^*)

以前は1050円だったけど、最近値上がりしたんですかね?


でもやっぱり美味しかったですねこさん*るんるん

必ず予約して行かはるのをオススメ致しますきらきら!!



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2009-02-08 23:59:40

牡丹のきもの 壱

テーマ:着物

「あらまほしきは、牡丹」 の続き……

一回で終わりそうにはないので、もしかしたら何れ気が向いた時にでも続編はてなマークってことで番号ふってみました。

さて、いつになったら終わるのやら…
ころものさうし-牡丹2

さて、前回もお話した通り、振袖も中振袖も訪問着も、礼装のきものは必ず牡丹、な我が家キラキラ

牡丹好きのゎたくしには有り難いラブというか感謝してもしきれない位ですハート②


中でも思いで深いのは、この振袖my heart
ころものさうし-白振袖
元々は母が二十歳の時に、祖母が誂えたものラブラブ

白い綸子に大輪の牡丹が描かれていますきらきら!!

花弁の中は鹿の子っぽく柄が描かれているのですが、絞りではありません~

花芯の部分だけが朱色、他は花も葉も墨色の濃淡。

墨絵のように、色合いもシンプルなのに、何処か華やかキラキラで大好きな振袖です(*^.^*)


2007京都きものの女王に選んで頂いた選考会でも、この振袖を着ましたハート

それから、きものの女王としてのお仕事でもm色々な場所にこの子と一緒に行きました…

思い返せば大層お世話になった振袖です(●´ω`●)ゞ


そしてもう一枚…
ころものさうし-白中振袖
こちらの中振袖も大輪の牡丹キラキラ

同じ白地ですが先程の振袖とは違って目の覚めるような朱色の牡丹です。

葉や枝が金の縁取りで白く、描かれていてちょっと変わった意匠なんですが、この写真では分かり辛いですね汗2

枝の根元部分だけが緑に彩色されているのですが、それも着たままだとサッパリ分かりません(><;)

ま、詳しくはまたいずれ機会のある時に…


この中振袖は母の十三まいりに誂えたものを、仕立て直して私が着ていますハート②

母と私は殆ど身長が一緒なので、裄と袖丈をちょっとだけ長くしただけですぐ着れちゃいますねこさん*るんるん


しかし、中振袖が白地に朱色の牡丹なら、振袖はせめて別の地色にするとか、何か別の花にしようと思っても良いようなものを…あせる

何故二枚とも白地に牡丹なのか、我が家のことながら正直言ってちょっと不思議(^▽^;)


ちなみに振袖&中振袖に合わせたのは丸帯ですキラキラ

これも勿論、牡丹柄ダブルハート

朱色に金の牡丹が織り出されています。

中々帯だけの写真ってのがなくて、柄が分かり辛いですがあせる



そして、中々着る機会が無いのがこちら…
ころものさうし-薄紫訪問着
薄紫に、刺繍をあしらった白い大輪の牡丹の訪問着キラキラ

かなり渋い地色なのか、それとも髪型のせいなのか、この訪問着を着た日は親族から必ず夜のヒト扱いされます汗

祇園のバーにいそう…とかあせる

でも一応祖母でも母でもなく、私の訪問着なんですけどねぇ…

若い方が良く着られているような可愛らしいピンクやクリーム色の訪問着が如何しても好きになれなくて、地色がこんな色に落ち着きました。


牡丹鼠(ぼたんねず)色


分かり易く色彩辞典にリンクしてみました。

こんな色 ですきらきら!!


そして最近気になるのは…


この着物、実は訪問着ではなく付け下げなのではないか、ということ汗


付け下げにしては比較的華やかな柄行の為、我が家では「薄紫の訪問着」と呼ばれてますが、これって実は付け下げ違うの?


だって身頃と衿の柄が繋がってないし………


でも訪問着によくある共八掛なんですよねー……


訪問着と付け下げの区別って中々難しいですし、最近は付け下げ訪問着、なんて言葉もあるらしいですが。

一体どっちなんでしょうはてなマーク


まぁ、訪問着にせよ付け下げにせよ、気に入ってるので一向に構いませんがっハート②


ころものさうし-牡丹5

大好きな牡丹のきもの達のお話はまた気が向いたらいずれ…



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2009-02-07 01:30:45

あらまほしきは、牡丹

テーマ:花々

先日、といっても12月のことですが、家の近所で美しい牡丹の花を見つけましたハート②
ころものさうし-牡丹4
牡丹の季節は本来4月頃なのですが、珍しいでしょはてなマーク


美しい牡丹に出会える季節は春と冬ドキドキ

唯、冬に咲く牡丹は素人には管理が難しいので、中々その辺ではお目にかかれません汗2

それでも一度は、「寒牡丹」や「冬牡丹」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうかはてなマーク

いずれも特別な処理を行うことで冬に花をつける牡丹のことですキラキラ


実は「寒牡丹」「冬牡丹」は同じようでちょっと違いますねこさん*るんるん


寒牡丹は元々二期咲きの牡丹。

春に咲く筈の花芽を摘み取り、秋に出来る花芽のみを残して冬に開花させますビックリマーク


冬牡丹は春咲きの牡丹と同じ品種。

人工的に温度調節をすることで冬にも花を咲かせます!!


まぁ今では寒牡丹も冬牡丹も一緒くたにされてしまっている感がありますが…


この子達は、冬の晴れ間に咲く見事な冬牡丹目
ころものさうし-牡丹3
この、何層にも重なった花弁…
目にも鮮やかな紅色…


もう、何時間でも眺めてられますキラキラ
ころものさうし-牡丹6
以前から若干しつこく書き連ねさせて頂いている通り、ゎたくし、牡丹の花が大好きです(*゚ー゚*)

特にこの濃い紅色の花弁をつける品種が一等好きハート②

勿論、我が家でも育ててますょーおんぷ

我が家の牡丹はこちら キラキラ

上の写真の子は我が家の牡丹ちゃんと同じ品種でした。


「島大臣」


名前あんまり可愛くない…とか言わないであげてあせる


でも白い花も品格があって素敵キラキラ
ころものさうし-牡丹1

牡丹が古典に初めて登場するのは、当blogでは頻出の『枕草子』ラブラブ


「露臺の前に植ゑられたりける牡丹の、唐めきをかしき事」


「唐めき」はそのまんま、「中国風でお洒落音符」くらいの意味。

平安時代は貴族の憧れた唐風の植物だったようですアップ


確かに牡丹って中国のイメージビックリマーク

でも華やかで美しい花なので古くから着物の意匠にも多く用いられて来ました。


「牡丹のきものが一等えぇ」


私の曾祖母は常々そう言っていたそうです。


そして祖母も私も代々続く牡丹好きハート


そのせいか、受け継いだ振袖・中振袖は勿論、訪問着から付け下げ、袋帯に至るまで礼装はほぼ全て牡丹の意匠という有様です(^▽^;)


牡丹の着物についてはまた次回、ご紹介させて頂きましょキラキラ




「あらまほしきは、牡丹」

理想的なものは牡丹、と題しておきましたハート②



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