Print this Post Article Lists Back

政界ロビー:「盧前大統領への事情聴取は政治報復」

親盧派が主張

 親盧(盧武鉉〈ノ・ムヒョン〉前大統領と近い)陣営と旧与党は30日、重い雰囲気の中で、今回の検察での事情聴取について「政治報復」と非難した。この日、盧武鉉前大統領が住む慶尚南道金海市進永邑ポンハ村の私邸には、柳時敏(ユ・シミン)元保健福祉部長官、李炳浣(イ・ビョンワン)元大統領府秘書室長、安煕正(アン・ヒジョン)民主党最高委員、白元宇(ペク・ウォンウ)議員ら30人以上の前政権関係者が訪れ、盧前大統領を見送った。

 柳元長官は「政治報復の悪循環を再び引き起こそうとする李明博(イ・ミョンバク)大統領は愚かな大統領だ」「盧前大統領の事情聴取は拙劣な政治報復で、検察が確定していない事実をマスコミに流して侮辱を加えるのも、まさに政治行為」などと非難した。千皓宣(チョン・ホソン)元大統領府報道官も、「周辺人物に関する道徳的責任からは完全に自由にはなり得ないが、盧前大統領自身の道徳性に対する信頼には揺るぎがない」と述べた。親盧関係者らは「証拠もないのに、朴淵次(パク・ヨンチャ)泰光実業会長(64)=起訴済み=らの証言だけで検察が盧前大統領に圧力を加えるのは不当だ」と強調した。

 しかし、一部の元大統領府関係者らは「誰よりも道徳性を強調していた盧前大統領が事情聴取を受けるというのだから、複雑な思いが湧いてくる」「裏切られたという思いと愛憎が交差している」などと複雑な心境を吐露した。

 民主党では一部の親盧関係者が「党はもっと積極的に盧前大統領を擁護すべきだ」と主張しているが、党の執行部は在宅での事情聴取を要求するだけで、盧前大統領とは距離を置く、というこれまでの方針を今後も維持するという。ある会議では「丁世均(チョン・セギュン)代表が検察庁舎で盧前大統領を出迎えるべき」という主張も出たが、「なぜそうすべきなのか」と反対にあい、採択されなかったという。

 元恵栄(ウォン・ヘヨン)院内代表は「前職大統領が検察に出頭するようなことは、これで最後にしてほしい」「今の権力と側近への疑惑についても、検察は聖域のない捜査を行うべきだ」とコメントした。

チョン・ウサン記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
関連記事 記事リスト

このページのトップに戻る