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政界ロビー:出頭した盧前大統領の一日(下)

◆ポンハ村出発の際「失望させて申し訳ない」

 盧前大統領は金海市ポンハ村の私邸で朝7時56分に姿を現した。私邸のすぐ前から車に乗って50メートルほど離れた場所に待機していた大統領府の警護用バス前に到着し、取材記者の前で「国民の皆さまに面目ありません。失望させて申し訳ありません。行って参ります」と述べ、頭を下げた。

◆特別な訪問客を迎えた検察、超緊張状態

 前日に万全の準備を終えた大検察庁関係者は、朝早くから警護チームと共に現場をチェックした。8時には洪満杓(ホン・マンピョ)捜査企画官、その20分後には李仁圭(イ・インギュ)中央捜査部長、さらにその10分後に林采珍(イム・チェジン)検察総長が出勤した。大検察庁はあらかじめ取材許可を受けた取材記者210人に限り、庁舎内への立ち入りを許可した。当初は700人以上の記者が取材の申請を行ったが、警護チームが警備の問題を理由に取材陣の数を制限した。日本や米国など、海外メディアの特派員も記事を本国に送稿していた。大検察庁は別館2階の食堂を200席規模の記者室兼会見場とした。この日のためだけに600万ウォン(約46万円)を掛けて、無線インターネットの基地局も設置した。

 警察は戦闘警察や義務警察など1500人を動員して大検察庁舎の警備を固めた。検察は大検察庁に入るすべての訪問者の身分を確認し、ボディーチェックも細かく行った。入り口には飲酒測定器も設置された。酒を飲んだ人間が中に入れないようにするためだ。盧前大統領はムン弁護士やチョン・ヘチョル民政首席らと共に、近くの飲食店から配達されたコムタン(牛肉や内臓などを煮込んだスープ)で夕食を済ませた。

孫振碩(ソン・ジンソク)記者

チョ・ベッコン記者

パク・スンヒョク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
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