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デモ隊が市民イベント乱入、週末のソウル大混乱(上)

 米国産牛肉の輸入に反対するろうそく集会から1周年を迎えたことを記念する名目で街頭に繰り出したデモ隊により、2日午後のソウル中心部はまひした。市庁前のソウル広場で開かれる予定だった市主催の「ハイ・ソウル・フェスティバル2009」の開幕式は中止に追い込まれ、都心全体が大混乱に陥った。このため、イベントを見物しに訪れた約8000人の市民は、帰宅を余儀なくされた。

 韓国政府が法務部、行政安全部、文化体育観光部の長官らの連名で「暴力デモの自制を」という国民向け談話を発表した矢先に、暴力デモ隊が再びソウル都心を占領した。

 朱相竜(チュ・サンヨン)ソウル地方警察庁長は3日、記者会見を開き、「純粋な市民イベントを不法・暴力手段で妨害する行為は容認できない」と述べた。警察は2日のデモ参加者について、都心での集会にしばしば参加する「常習デモ勢力」が多数を占めたとしており、逃走した容疑者を徹底的に検挙し、イベントのステージを占拠したデモ参加者の逮捕状を請求する方針を明らかにした。

 ソウル市は同日、直接被害額は3億7500万ウォン(約2900万円)だが、間接費用とイメージ低下の影響まで考えると、実際の被害額はさらに大きいとし、「損害賠償訴訟を含め、民事・刑事上のあらゆる措置を講じる方針だ」と表明した。市は昨年もろうそくデモのために同イベントを開催できなかったため、今回のイベントには23億ウォン(約1億7800万円)の予算を投じ、昨年10月から準備を進めてきた。

 デモ隊は2日午後4時40分から1時間にわたり、ソウル駅広場で竜山再開発地域の住民ろう城現場で起きた火災事故の追悼集会を開いた。同じころ、地下鉄で世宗路に移動した約100人規模の農楽隊を先頭にパレードが世宗路の交差点を出発し、太平路沿いに市庁前のソウル広場に向かおうとしていた。

チョン・ジソプ記者

パク・スンヒョク記者

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版

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