【社会】気軽に寄ってねコンビニ風銀行 大垣共立が愛知・半田に今秋出店2009年5月4日 朝刊
今秋、愛知県半田市内に、外観やサービスにコンビニエンスストアの特徴を備えた、全国でも珍しい銀行店舗が誕生する。スロット付きATM(現金自動預払機)を出すなどユニークなサービス展開で知られる、大垣共立銀行(岐阜県大垣市)が、「コンビニプラザ」の名で出店する。駐車場で回転する高さ10メートルの大きな看板で場所をアピール。豊富な漫画や雑誌をそろえ、喫茶コーナーもある。 半田市出口町の国道247号近くに立地。店舗前に駐車場を広くとるほか、電飾の看板で建物をぐるりと囲み、行員はコンビニ風のユニホームで接客する。狙いは地域住民が気軽に立ち寄れる店づくり。約10年続けてきた行員のコンビニ研修を生かし、経験者の若手・中堅6人が練り上げた。 漫画、雑誌の立ち読みで集客するコンビニの戦略を取り入れ、コーヒーや緑茶も無料で飲めるようにする。ロビーには誰でも利用できるトイレも設ける。 預金などの窓口業務は、行員がユニホーム姿で対応。受け付け番号札の発行機には、顔写真を見て行員を指名する仕組みも。資産運用などの相談業務は、畳張りのいすや、リビングに張るフローリングを使った複数の個室で受け、高齢者や女性がじっくり話すことができる雰囲気をつくる。 人が出入りしやすくなって気になるのは防犯態勢だが、半田署に近いほか、トイレに人がいれば分かるセンサーを配備するなど、強化を考えている。
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