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新型インフルエンザの拡大を受け、世界保健機関(WHO)は2日、警戒水準(フェーズ)を現行の「5」から、世界的大流行(パンデミック)の認定を意味する「6」に引き上げるかどうかについて、週明けにも判断する可能性を示した。「6」はWHOの警戒水準の“最大値”だが、すでに470人以上が感染しているメキシコの国民に対し、渡航が拒まれるなど世界各地での差別的な処遇が目立ち始めており、社会的な影響力から、引き上げる場合も「マイルドパンデミック(軽微大流行)」宣言とする公算が出てきた。
「パンデミック」へ秒読み態勢に入った。
WHOのライアン警戒対策部長は2日の定例会見で、新型インフルエンザの感染拡大のフェーズに関し、現在の「5」から最高レベルの「6」に引き上げるかどうか「今後数日の事態の進展で」判断できる可能性があると述べた。
週明けにも判断する見通しだが、「フェーズ6は症状の重さでなく、地理的な感染拡大を示すだけだと知ることが重要」と強調し、冷静な対応を求めた。国境閉鎖や渡航制限の勧告が伴わない、「マイルド(軽微な症状の)パンデミック」宣言にとどまる公算だが、WHOのパンデミック認定となれば、やはり社会的インパクトは大きい。
引き上げの判断を迫られているのは、欧州を中心に感染者の確認が増え続けていることに加え、メキシコなどへの渡航歴のない人まで多数巻き込んだ「地域社会レベルの持続的感染」が確認される可能性があるためだ。
一方で、発生源のメキシコが“鼻つまみ者”扱いされ始めた。
メキシコのエスピノサ外相は中国でメキシコ人が差別的な処遇を受けているとして「こうした措置が是正されるまで」中国に渡航しないよう国民に勧告した。
現地報道によれば、メキシコ人の一家5人が強制的に病院に連行され、一時留め置かれたといい、外相は「感染している兆候がないのに、受け入れがたい条件の下、隔離された。差別的な措置だ」と抗議した。
ほかにも、ペルーやキューバなど昔から歴史的関係のつながりが強い中南米諸国がメキシコとの航空便の停止措置を行い、コロンビアがメキシコのサッカーチーム受け入れを拒否するなど“風評被害”が広がりつつある。
国内でも同様の差別的待遇が起きており、ウニベルサル紙によると、インフルエンザと診断され入院していた小学校教員が先月29日に退院すると、近隣住民との「距離」を感じるようになったという。教員は隣人らが「(近くに)来たがらない。かなり遠くから、あいさつしてくる」と語った。
また、最も感染が深刻なメキシコ市のナンバープレートを付けた車が他の州で投石される事件も発生。見えない敵にだれもが疑心暗鬼に陥っている。
(2009年5月4日06時02分 スポーツ報知)
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