75夜 美空ひばりって、歌、ヘタだよね?
美空ひばりって、歌、ヘタだよね?
途中で高音部に来ると声が出ないから裏返るし、
第一あの声質!
艶がないし透明感もない。
あいうえおの一語一語すべてが濁音になっているようなビリビリした声音で、
いわゆる「下品な声」の典型でしょう。
「美空ひばりは歌がうまい」というのは、日本社会が創り上げた「幻想」なのではないか?
ああいう存在が必要な時代があったということなのでしょう。
にもかかわらず、死後、ますます持ち上げられて、
なにやら「歌の神様」のような扱いをされてるのを見てると、
「見当違い」じゃないの?と言いたくなる。
「大衆のカリスマ」というものの一つのあり方を示す見本かもしれませんが。
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コメント
これまた難しい問題になりましたね。
クラシック感覚で聞くとヘタと言うより邪道でしょう。でも音大に演歌科と言うのが有ったとしたら評価はどうなるのでしょう?
私は延髄が共鳴するほどのソプラノが好きですが発声法に品の無い演歌も好きです。
上手い下手は観点の違いが有るのではないでしょうか?
他界後も持ち上げてるのは、メディアのエゴであって社会性の現状ではないと解釈しています。
戦後、不況の中で「歌は世につれ世は歌につれ・・」と言って不況に喘ぐ庶民の心を救ったのはクラシックではなく、歌謡曲と言われています。その中の一人だと言う事は確かでしょう。時代は流行り歌から歌謡曲になり演歌と言われ時代の変化が、メディア屋の何かに引っかかったんでしょうね。
投稿: 極楽蜻蛉 | 2008年9月20日 (土) 15時10分
私は都はるみのファンです。
とくに再デビューしてからの、声が出なくなってからのほうが好みです。
「うまいなあ」と、素直に感嘆しています。
カラオケに入っている彼女の曲は、すべて歌えます(自慢してもしょうがないですが)。
マリア・カラス、パヴァロッティ、都はるみ、井沢八郎などが好みです。
──という次第で、演歌に偏見はないつもりです。でも、美空ひばりは合点がゆかないのですよねえ。
いい歌いっぱい歌ってますが、誰か他の人が歌ったほうがもっといいと思うのが多いですね。
「女王」という尊称も勘弁してほしいです。
投稿: 戸矢です | 2008年9月20日 (土) 16時16分