2009年5月4日0時14分
富山県高岡市で00年に暴力団組長夫婦が射殺された事件で、実行犯として殺人などの罪に問われ、今年1月に死刑が確定した小物販売業、藁科(わらしな)(旧姓・伊藤)稔死刑囚(56)が2日、病死した。収容していた名古屋拘置所が3日発表した。藁科死刑囚は一、二審で死刑判決を受け、上告。最高裁が上告を棄却し、死刑が確定していた。
同拘置所によると、藁科死刑囚は4月19日に食道静脈瘤(りゅう)で外部の病院に搬送され、入院していたところ、肝不全による出血性ショックで死亡したという。通報を受けた名古屋地検が司法検視した。
確定判決などによると、藁科死刑囚は00年7月13日、高岡市内の藪中修平組長(当時56)宅に押し入り、藪中組長と妻の俊子さん(同52)を射殺した。