ニュース: 事件 RSS feed
【衝撃事件の核心】孤独な元AV女優がたどり着いた「クスリ」と「オトコ」 (4/5ページ)
11月9日から行われた今年の全日本選手権にも、宮尾容疑者は出場を予定していた。数日前には中高時代を過ごした練馬区のテニスクラブを訪れ、恩師に「去年は予選からだったが、今年はストレートイン(本選からの出場)できた」と笑顔を見せていた。
しかし、宮尾容疑者が試合会場の有明テニスの森公園(東京都江東区)に姿を見せることはなかった。
「大麻は、彼(宮尾容疑者)が好きだから気を引くために買った」
「彼と一緒に吸うためだった」
こうした倖田被告の供述をもとに、麻薬取締部は宮尾容疑者に出頭を要請。11月5日午前11時38分、関東信越厚生局に出頭した宮尾容疑者は、大麻取締法違反(共同所持)の疑いで逮捕されたからだ。
宮尾容疑者は倖田被告と知り合う以前から、大麻を使用。覚醒剤は使用していなかったが、大麻は「リラックスしたいとき」に紙巻きにして吸っていたという。
「麻取」の狙いは?
2人を逮捕した麻薬取締部とは、どんな組織なのだろうか。
「厚生労働省の地方厚生局にあり、6割以上の麻薬取締官が薬剤師の資格を持っています」(同部)
薬物犯罪の捜査のほか、乱用防止の啓発活動なども積極的に行う。
「われわれの強みは広域性。職員が全国にいるので広域にまたがる薬物犯罪に即応できます。基本的にずっと麻薬取締官として捜査を続け、スペシャリストとなります」(同)
最近では、インターネットで大麻種子を売っていた男やその客だった早稲田大学の学生らを逮捕したことでも注目を集めた。そんなクスリのスペシャリストたちは次に何を狙うのか。
2人の逮捕に、芸能界は揺れている。
「倖田被告は日本人の売人から買ったと話しているが、芸能人ではない。今のところ、個別の名前は出ていません。仮に過去に誰かと薬物を使用したとの話が出ても、ブツ(薬物)が出なければ逮捕は難しい。しかし、共犯などが疑われる人間が出てきたら、事情を聴くことになるでしょう」(同)