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アニメ好きの真骨頂、画面の隅々まで観察するとはどういうことなのか? 先月に引き続き、ハードウェア的な「画面の隅」をつついてみよう!

氷川竜介のアニメ重箱の隅
ナニもそんなトコまで? アニメの超どうでもいい細部を探訪。掘りさげ過ぎのこだわりコラム。
第3回 やがては消える「砂の嵐」表現 2007.08.25


 引き続き、ワンセグ搭載携帯電話(ドコモF904i)を通じて体感した、視聴環境の変化について報告してみよう。地上波デジタルとアナログ、ハイビジョン制作アニメの現状の画面サイズは次の3パターンがあることが、使い初めてすぐ分かった(地デジ=4:3のアップコンバートは除く)。

 (1)地デジ=16:9 アナログ=4:3(左右裁ち切り)
 (2)地デジ=16:9 アナログ=16:9(レターボックス:上下黒味)
 (3)地デジ=額縁16:9 アナログ=16:9(レターボックス:上下黒味)

 3番目の「額縁」とは、天地左右全部に黒味を入れ、ハイビジョンの数回り小さな画面で放送しているケースのこと。筆者の地元では、TVK(テレビ神奈川)の『ぼくらの』がこれである。さすがに携帯ワンセグでは小さすぎて画面がよく見えない。
 さて、ここまではすぐ分かるはずだが、実は第4のサイズ差が存在するのは御存知だろうか?

 (4)地デジ=16:9 アナログ=14:9(レターボックス:上下にちょっぴり黒味)

 これはMBS(毎日放送)の『地球へ…』が代表格で、同じ土曜日で放送時間の続く『電脳コイル』も同様だ。アスペクト比(画面の左右の比率)が昔から気になる筆者が最近テレビ関係者から聞いたところ、それは「14:9」とも呼ばれているそうである。さすがこれは過渡期という暫定的なアスペクト比なのだ。

 そして『電脳コイル』を観ていたら、またしても変なコトに気づいてしまった。この作品のメガネをかけて見る電脳世界では、ダメージを受けた場所はモザイク状にチラチラとし始める。デジタル特有の「ブロックノイズ」だ。ワンセグで観ていると、電波状況が悪化すれば原理的にブロックノイズが出るので、演出なのか受信感度が悪い*のか、さっぱり分からなくなってしまったのだ(笑)。  地デジ移行の遅れてる我が家が悪いのだが、おかげで現実とアニメの境界のないSF的ワンダー感が味わえた。虚構と現実の混淆は筒井康隆の『パプリカ』やP.K.ディックなど歴代SFの定番でもあるが、「ああ、オレってホンモノの21世紀に生きているんだ」という感動が得られたのは、望外の喜び(?)だった。

 さらにワンセグを使いこんでみると、妙なことが気になる。そう、デジタル地上波が受信不可になった場合、「画面フリーズ」または「画面真っ黒」になってしまい、アナログ機のような「砂の嵐」にはならないのである。
 それを念頭において毎週楽しみにしている『ぼくらの』を(アナログで)観てみると。あれ……? 主人公たちがジアースに転送されるとき、一瞬見える「ザーッ!」という「砂の嵐」ノイズが? この瞬間移動って、アナログ方式なの?(笑)。

 きっとあと10年もすると「このノイズって何なの?」と言われるようになるんだろうなあ。普段から「重箱の隅」を観察するクセがついていると、新しいオモチャ「ワンセグ」だって、これだけ楽しめるわけ。期間限定の「過渡期の未来」をどれだけ楽しめるのか? 今のうちだけですよ……。

 

 
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