| free hosting image hosting hosting reseller online album e-shop famous people | ||
高速道路を走る一台のワゴン車、その中には桜とハーミット、オーラの部下の計四人が乗っていた。
「ねぇ…わたし…どうなっちゃうの…何処へ行くの…」
誰もその問いに答えない。
「ねぇ…何で…何かいってよ…ねぇ…」
隣に座っているハーミットすら何も言わない。
「…駄目だ…」
ようやく一言、訳の解らない事を呟いた。
「スパートが早い…お?…えっ!?…嘘だっ!?何でここで上がって来るワケ!?」
やはりイヤホンを付けて何か呟いている。
「ちょ!…おいっ!コラッ!ぐああああぁぁぁぁぁっ!」
「ねぇっ!聞いてるのっ!」
「やかましいっ!耳元で騒ぐな、聞いとるわっ!この目が信用出来んのか!?」
「ハナ差で万馬券を落して泣いてる様にしか見えないけど…」
「ほっとけっ!」
ハーミットは窓を開け、外れ馬券を投げ捨てる。
「あ〜畜生っ!おいお前!ちょっと頭来たから蹴らせろ!」
そう言って運転席の男の頭を何度もガスガスと蹴る。
「ちょっ!ハーミット様!危なっ!」
車は蛇行しながら高速道路を走り去る。
それを追う者の存在に気付いて無い。
空中のユエと、背後の知世を乗せた車。
「予想通りですわ…あのオーラと言う方はオトリですわね。」
すると、桜を乗せた車は、小さなサービスエリアへと進路を変えた。
「!救出のチャンス、到来ですわ!」
知世達もまた、同じ場所へと進入する。
その頃。
逃走したオーラの部下も追わず、二人はただ佇んでいた。
「…これで…良かったんや…」
「本当にか!?これでいいのか!?」
「そうや…こいつもこうなる事を望んどったんや…ずっとな…」
二人は物言わぬ骸の前に立っていた。
オーラの胴体は胸部から膝まで…消えていた。
「何故だ!殺す必要があったのか!」
「せや…ワイが殺さへんかったら…次はさくらが…殺さなあかん…」
「だからって!」
「さくらにはな…もう…人を殺させたくないんや…」
小狼は、その言葉を聞くと何も言わなくなった。
数分前。
ケルベロスの口から発射された光弾を、オーラはその両腕で防ぐ。
「うるああああああぁぁぁぁぁぁっ!」
その威力は次第に増し、遂にオーラの両腕が消滅する。
すると今度は上空に大きく跳躍し、そのままケルベロスに跳び掛る。
だが両腕を失い、バランスが取れないオーラは容易にその爪で弾き飛ばされた。
「ごはぁっ!」
それでもまだオーラは立ち上がり、再び立ち向かう。
「何でや!それ以上やったら死ぬで!」
「構いはしない!戦いで死すなら本望!その為に我は生きてきたのだ!」
聞く耳を持たないオーラに対し、ケルベロスは再び光弾を放つ。
「アァホンダラアアアァァァァァッ!」
その一撃は、オーラの体を飲み込んでいった。
セブンスソウル オーラ(本名エドワード・ビルド)八十九歳 死亡
「それで…これからどうするんだ?」
「せやな、知世からの連絡やとさくらは今高速の上や、追うで!」
そう言うとケルベロスは、一人飛び去って行った。
「ちょっと待て!おれはどうする!?高速だろ!」
そして再び高速道路の某サービスエリア。
「あ〜も〜MK5…」
「何ですかそれ?」
「マジでクソ出る五秒前…」
「ハーミット様…それって違うと思うんですが…」
「それ以前に死語ですよ…」
ハーミットとオーラの部下の会話も聞かず、桜は今も車内の隅で震えていた。
「…あの…わたし…」
その様子に気付いたハーミットが戻って来る。
「何だ?お前も便所か?」
桜は恥かしがりながらも小さく頷く。
「しょ〜がねぇな…俺が連れてくから、お前らそこで待ってろ。」
「しかし…大丈夫ですか?万一にも逃げられたり…」
「テメェら…俺が信用出来ねぇのか…」
ハーミットに迫られ、仕方なく二人は桜を任す。
そして二人が視界から消えた直後である。
「尾行に気付かんとは…随分と呑気だな…」
「!?何者だ!」
背後の声に反応した部下二人は即座に振り向く、が、その直後の強烈な一撃に倒れる。
「ユエさん、お見事ですわ。」
ユエの後から知世もやって来た。
「残るはあのハーミットとか言うセブンスソウルの一人か…油断す…」
知世の姿は既に無い。
「さくらちゃんは、わたくしがお助けしますわ…」
鉄パイプを片手に、知世は男子用トイレに入っていった。
「くぁんとう!はぁだかかいっ!けぇんっざんんんっ!」
中ではイヤホンを付けたハーミットが意味不明の言葉を、用を足しながら叫んでいた。
その背後から知世はこっそり忍び寄り、そして。
「たあああぁぁぁぁっ!」
「プノンッペンッ!」
両手でしっかり握った鉄パイプを脳天に叩き込む。
さらに倒れたハーミットの頭を連続で殴打する。
「…ふぅ…動かなくなりましたけど…平気ですわね…」
「なに!?今の音!?」
驚いた顔をした桜がトイレから出てくる。
「さくらちゃん!」
「知世ちゃん!?何でここに!?」
「勿論、助けに来ましたんですわ。」
桜は感激の余り、再び泣きそうになる、が。
「知世ちゃん…その手に持ってるのは?」
「これはわたくし用の武器ですわ。」
床にはハーミットが頭から多量の出血をし、倒れていた。
「生きてるかな…」
「ご不満でしたらトドメを刺して置きますわ。」
「…ううん…いい…」
そして二人はトイレから出る。
外にいるユエを見付けると、桜はそこまで走ろうとした。
だが、突然ユエは叫ぶ。
「来るなっ!」
その険しい表情に押され、二人は足を止める。
「何!?何があったの!?」
ユエは感じていた、三人に突き刺さる鋭い殺気を。
「何処だ…何処にいるんだ…」
そんな時、桜は上に何かの気配を感じた。
次の瞬間、その気配の主は桜達を飛び越え、ユエに向かって行く。
「この傷はテメェかぁっ!」
「…邪魔だ…」
…アッサリ叩き落される。
その直後、知世の悲鳴が木霊した。
「きゃあああぁぁぁっ!」
何者かに捕獲された知世は、一瞬で何処かへと消える。
「知世ちゃん!」「何者!?」
「…あててて…ん?アレは…ワイルドッ!」
ユエは知世を追うが、突如背後からそのワイルドがユエの肩口に噛み付く。
「何!?」
ワイルドはそのままユエを引き摺り回し、壁へと叩き付けた。
「フゥウウウゥゥゥゥッ!」
さらに有無を言わさず、殴る蹴ると連発する。
「シャアアアアアァァァァァァッ!」
「うぐっ!ごあああぁぁぁっ!」
ユエが動けなくなったのを確認すると、休む間も無く桜に向かう。
「やだっ!来ないでええぇぇっ!」
ワイルドが桜に飛び掛った瞬間、ワイルドの目の前を巨大な光弾が通り抜ける。
「ウゴッ!?」
ワイルドが振り返った先には、翼の生えた獣の姿があった。
「真打ち登場やっ!覚悟せいっ!」
「ケロちゃん!」
「グウウゥゥゥゥ…」
ワイルドは本能でケルベロスの戦闘能力を察し、今度は一目散に逃げる。
「何や…まっ、利口な選択やな。」
「ケロちゃん!そんな事言ってる場合じゃないの!知世ちゃんが!」
「何や!?知世がどないしたん!?」
走り去るワイルドの口には、知世が咥えられていた。
「あンのガキャァッ!逃がすかいっ!」
「そうは問屋が卸さん!食らえ煙幕!」
起き上がったハーミットが煙幕を投げる。
「あかんっ!伏せるんやさくらっ!」
その煙幕は地面を転がった後、導火線が無くなると、緑の煙が申し訳程度に噴出した。
「…何の真似やオンドレ…」
「え!?いや!コンビニでギッてきた百円の煙幕花火だけど…駄目?」
ケルベロスは鬼の形相でハーミットに迫る。
「…え〜っと…ダアアアアアッシュッ!」
「待たんかいボケェッ!」
だがハーミットの逃げ足はセブンスソウル一の速さを誇る、もう見えない。
「クソッタレェッ!」
「知世ちゃん…」
負傷したユエを放って置く訳にもいかず、桜達は知世の追跡を彼女のボディガードに任せ、自宅へと戻る。
それから暫くして、ハーミット達は江戸城の前までやってきた。
そしてハーミットが堀の側の清掃員に話し掛ける。
「おい、開けろ。」
「?…ハーミット様…それにワイルド様でしたか…どうぞ…」
清掃員は敷地内の立入禁止となっている古井戸の前に立ち、懐からリモコンを取り出す。
「梯子はお使いになりますか?」
「いや…いらん…」
清掃員がリモコンを操作すると、井戸の奥から何か音がする。
その音を聞いた直後、ハーミットと知世を抱えたワイルドは井戸に飛び込んだ。
井戸には先程の音の正体である横穴が開いていた。
二人は落下中素早く壁を蹴り、その横穴へと入って行く。
そして、それを確認した清掃員が再びリモコンを操作すると、横穴は再び閉じた。
「…あれが…セブンスソウルのアジトか…」
「総員に報告、至急集めろ、これよりお嬢様を奪回する。」
その光景を、知世のボディガード達は陰から監視していた。
ハーミット達は本部最深部、セブンスソウルのリーダー、ジャッジの居る部屋までやって来た。
「おうジャッジ、今帰ったぞ。」
「…ハーミット…ワイルドも一緒か…遅かったな…」
「いや〜…途中ちょっとあってな…」
ジャッジの玉座の前にはもう一人、ウエポンが立っていた。
「ん?…ワイルド…そりゃ何じゃ?カードキャプターではない様じゃが…」
「かーどきゃぷたー違ウ!?ナライラナイ…」
「そうか…ならワシにくれ…若い女子は研究に丁度良い…」
二人の会話を聞いていたジャッジが、また呆れ顔でハーミットに話し掛ける。
「…まさかとは思うが…肝心のカードキャプターは…」
「悪ぃ!邪魔が入ってな!置いて来ちまったい!」
「…そうか…なら…カードだけでも回収して来たのだろうな…」
「重ねて悪ぃ!車に置きっぱなしだ!」
ジャッジの額にピクピクと血管が浮き出る。
「貴様ぁ!貴様は任務を何だと思っとるんだっ!」
「やかましいわいっ!俺の任務は偵察だ!文句があるならオーラに言えっ!」
「…オーラか…奴なら…死んだぞ…」
「…マジ!?」
「帰って来た部下から報告があった…例の封印の獣にやられたらしい…」
それを聞いたとたん、再びウエポンの目の色が変る。
「…ハーミット…回収…」
「出来るかアホ、近くに残ってる奴に言え。」
気を失ったままの知世をウエポンの部下に渡したワイルドは、今度はハーミットに話し掛けてきた。
「…はーみ、ソウイエバサッキ…」
「何だ?」
「誰カオレ達ヲ見テタンダケド…イイノカ?」
「そーゆー事は先に言えっ!」
ジャッジの表情がまたも暗くなる。
「つまりハーミット…貴様は尾行にも気付いてなかったのか…」
「うっせえ!ブレスにでも始末させとけ!俺は寝る!」
「いや…ワシがやろう…ハーミットを尾行出来る程のサンプルを、奴に渡すのはもったいない…」
「許可しよう…して…どうする気だ?」
「上のワシの部下に、大人しくゲートを開かせます…但し…ワシのラボ直通の道を…」
「そっか、あそこなら神経ガスとか結構色々あっからな。」
「細菌兵器も用意しとるぞ…試しにそれを使うのも一興じゃな…」
「やめとけ…後の処理が面倒だろ…」
「ヒッヒッヒ…まぁ何にせよ…何体のサンプルが手に入るか楽しみじゃわい…」
笑いながらウエポンは部屋を後にした。
「貴様!大人しくアジトへ案内しろ!」
「はい!?何の事ですか!?」
知世のボディガード達が先程の清掃員を捕まえ、脅迫する。
清掃員が惚けると、強烈な一撃が腹を抉る。
「げふっ!」
「次は指の一本でも貰うぞ、さっさとしろ。」
「わ…分りました…」
そう呟くと、男は井戸の前で再びリモコンを操作する。
「梯子も降ろせるようだな、出せ。」
言われるがままに操作する。
二人の女が清掃員と共に残り、後は全員が井戸へと入る。
そして、全員が入った事を確認した直後。
「うぐっ!」「きゃあっ!」
残った二人が清掃員に一撃で倒された。
「…フン…アフガンを闘い抜いた俺に…こんな素人が敵う筈無いだろう…」
懐から無線機を取り出す。
「本部、鼠を二匹捕まえた、回収を頼む。」
『了解、周囲はワイルド様が調査に向かった、回収後ゲートを閉じ任務を続行せよ。」
「了解。」
そして、二人の女は地下のウエポンの研究施設へと連行された。
一方内部では。
「敵侵入、三番から六番までのゲートをロックせよ。」
「ラジャー、ゲートロック。」
ボディガード達が通路を歩いていると、突然前後に壁が現れ、通路を塞がれた。
「しまったっ!罠だ!」
その様子を、男達はモニターで監視する。
「ヒュゥ…全員女だぜ…しかも飛びっきりの…」
「可哀想になぁ…よりによって博士に捕まるなんて…」
「全くだ…人間として死ねるかすら危ないモンだしな…」
次の日、家に帰った桜の下に小包が届いた。
「…何だろ?」
桃矢と藤隆は丁度留守なので、桜はすぐさまケルベロスを呼ぶ。
「せやな…とりあえず開けてみい…」
開けてみると、そこにあったのは知世のビデオカメラだった。
「これは!?」
「なんや…テープも入っとるで…」
そのテープにはラベルが貼ってある。
「えーっと…メッセージ…フォーユー…バイ…セブンスソウル!?」
「奴等からのビデオレターかいな!あじな真似しよってからに!」
桜は早速ビデオを見る。
『きゃあああぁぁぁぁぁっ!』
「知世ちゃんっ!?」
画面に映ったのは、数人の男達に衣服を引き裂かれている知世の姿だった。
『お〜い…ビデオ回ってっか?』
『…多分な…ハイテクは苦手だぜ…』
『嘘こけ、ライフルを目隠ししたまま二分で解体組立する男が何を言う。』
男達は知世を持ち上げると、前後に一人づつ立つ。
『んじゃま行こっかぁ…ダブル開通式!』
『いや…やめて下さい…』
知世は涙を流し男達に懇願する。
『あぁ?ここまで来て何言ってんだコイツ。』
『状況が解ってねぇみてぇだな、何言ったって犯られるに決まってんだろ…』
二人の男が前後に自分の肉棒を突き立てる。
『潤滑油オッケィッ!?』
『大丈夫だ!ローションならたっぷり塗っといた!』
『よっしゃ!んじゃバッチリ行くぜ!』
「ケロちゃん!見ちゃダメッ!」
そう言ってケルベロスを突き飛ばした直後。
『いやっ!いやああああぁぁぁぁっ!』
知世の叫びなど聞かず、男達は一気に知世の中に入っていった。
『いぎゃあああああああぁぁぁぁぁっ!』
「知世ちゃんっ!」
『痛いっ!いやっ!いぎいいいぃっ!』
男達は構わず知世を貫き続ける。
『あぁ…いい声で鳴くなぁ…』
『血が多いな…どっちか裂けたか?…無理ねぇがな…』
知世は泣き叫びながら必死に抵抗するが、男達から逃れる事は出来ない。
『はぎっ!ひぃ!やああぁぁ…』
『おおうっ!来る!来る!』
二人の男は知世の中に大量の精液を発射する。
『はきゃあああぁぁぁっ!』
その頃にはもう、知世の体からは完全に力は失せていた。
『よっしゃ…次俺な…』
待機していた男が立ち上がると、知世は怯えながら後退りする。
『や…いや…』
『いやじゃねぇ…まだこんなに残ってんだぞ。』
ビデオを持った男が周りを見渡すと、そこには二十人以上の男達が待っていた。
『いやぁっ!助けてっ!誰かぁっ!』
『ピーピー騒ぐな!誰も来ねぇよ!』
男達は再び知世を両方から串刺しにする。
『ひっ!ぎゃああああぁぁぁぁっ!』
そのまま、男達は代わる代わる知世を犯し続ける。
『誰か…誰か…』
知世の顔は涙と精液に塗れ、その目は既に輝きを失っていた。
一通り廻ったところで、最初の男が再び立ち上がる。
『よっしゃ回復!』
そしてまた知世を犯す。
『はぎぃ…い…』
『んじゃ俺もっと…』
もう一人も立ち上がり、また知世を前後から犯す。
『おい…そろそろ…ダブルでいかねぇか…』
『平気か?まぁどっちでもいいが…』
そう言うと、知世の尻に挿入していた男が、今度は既に挿入されている秘部へと挿入する。
『ひきゃっ!あぎいいいぃぃぃっ!ぎゃあああぁぁっ!』
狂いそうな叫び声を上げ、知世は再び力を失う。
『…助けて…誰か…さくらちゃん…』
桜は何も出来ず、ただ唇を噛みながらビデオを見ていた。
「知世ちゃん…ご免…」
『おいっ!ビデオ残り少ねぇ!肝心な事まだ言ってねぇよ!』
『そーだった!忘れてた!』
するとビデオは一人の男を映す。
『え〜…カードキャプターに告ぐ…こいつを返して欲しければ今夜零時、東京ドームコロシアム内まで来い、一人でだ。』
(誘ってる…罠!?)
『言っとくが!来なかったら殺す!このビデオを見てなくても殺す!他の仲間を発見したら殺す!以上だ!』
ここでビデオは終った。
「…知世ちゃん…」
桜は立ち上がり、部屋に置いてあったクロウカードを持ち出す。
「さくらぁ…どないしたんや…」
部屋の隅でノビていたケルベロスが目を覚ました。
「…ケロちゃん…付いて来ないで…」
「何やてっ!?」
桜はビデオのテープの部分を引き千切り、窓へと走る。
「フライッ!」
そのまま飛び去ってしまった。
「さくらぁっ!何やっ!どうしたんやっ!」
ケルベロスの声を無視し、桜は一路東京ドームへと向かう。
深夜零時。
桜はロック(錠)のカードを使い、東京ドーム内に入っていた。
「知世ちゃん!助けに来たよっ!何処っ!」
そう叫んだ瞬間、ドーム内の照明が一斉に点灯する。
「来たな!カードキャプター!」
桜が振り向いた先には、一人の男が腕を組んで立っていた。
「誰っ!?知世ちゃんは何処!?」
「そう焦るな…時機に会える…」
その男は片手を上げ、叫んだ。
「やれ!ワイルドッ!」
すると天井から、一人の男が降ってきた。
「あなた!あの時の!知世ちゃんは何処!」
だがワイルドは桜の言葉など聞かず、すぐさま突進してきた。
桜は落着いた様子でカードを取り出す。
「風よ、戒めの鎖となれ!ウインディッ!」
光と共にウインディはワイルドを捕縛する。
「ウグッ!ゴアアアアァァァァァッ!」
獣の様な咆哮を上げ暴れ回るが、ウインディは離れない。
すると今度は物陰から、さらに一人の男が現れる。
「情け無ぇなワイルドッ!闘いってモンはこうやるんだよっ!」
その手には知世が捕まえられていた。
「知世ちゃんっ!」
「クックック…大人しくして貰おうか…んじゃなきゃ…」
その男は片手で知世の首を絞める。
「かはぁ…」
知世の苦しむ声が桜の耳にまで響く。
「やめてっ!知世ちゃんが死んじゃうっ!」
「なら先ずワイルドを放して貰おうか!」
桜は躊躇いながらも、仕方なくウインディを解除した。
「…相変わらず…やる事が汚いなブレス…流石は元チャイニーズマフィアだ…」
「ヒィーヒッヒッ…褒め言葉…有難く頂戴しますぜ…」
その後ブレスは知世をワイルドに投げる。
「おいっ!こいつ捕まえとけっ!」
ブレスは笑いながら桜に近寄る。
一定の距離まで接近すると、右足で桜の顔を蹴り上げる。
「ぎゃうっ!」
さらにその後も、ブレスは倒れた桜を踏み付ける。
「…何をしている…ブレス…」
「いやなに!今まで不覚を取ってばっかだったろ!だから抵抗出来ねぇくれぇ痛め付けて置こうと思ってよ!」
ブレスは今度は桜の胸倉を掴み持ち上げる。
その状態から余った手で裏拳を入れ、桜は再び吹き飛ぶ。
「ひぎゃっ!」
数回地面を転がった後、鼻と口から血を流しながらも、一枚のカードを取り出す。
「…ワイルドォ…その女殺していいってよぉ…」
「ウゴ?」
それを聞いた桜は慌ててカードを懐に入れる。
「…ワイルドォ…やっぱダメだってぇ…」
「ウゴ?ウゴ?」
桜は悔しさに涙を流す、だがブレスは楽しそうにまた近付く。
「さぁ〜て…そろそろ大人しくなったかぁ?」
桜は泣きながらも、ブレスを睨み付ける。
「…卑怯者…」
瞬間、倒れている桜の脇腹に蹴りが入る。
「ぎゃっ!…うぇ…」
「テメェよう…世の中言っていい事と悪い事があるんだぜ…汚ぇなんて言葉…ジャッジ様だから許せるモンをよう…」
そして再び何度も蹴り付ける。
「うぎゃっ!ぎゃぁっ!ひぃっ!」
「オラァッ!二度と人にンなクチ聞くんじゃねぇぞっ!コラァッ!」
「おい…ブレス…」
誰かが興奮しているブレスの肩を叩く。
「あぁ!?何だ!」
振り向いた直後、ブレスの顔面に強烈な拳の一撃が決まった。
「ぶっひぇえぇえええっ!」
そのまま十数メートル吹き飛び、壁に激突した後、グッタリと倒れる。
「?…ハーミット?」「はーみ?」
ジャッジとワイルドの視線の先には、明かに怒っているハーミットが拳を構え立っていた。
「な…何しやがんだテメェッ!」
起き上がったブレスがハーミットに食って掛かる、が。
「うるせぇっ!」
まったく意に介さず蹴り飛ばす。
「うげえええぇぇぇええええぇっ!」
再びブレスは壁まで飛ぶ。
「はーみ怖イ…何怒ッテル?」
だがハーミットは何も言わず、桜を抱き抱える。
「…任務は終ったろ…帰るぜ…」
「待てハーミット、カードキャプターをどうするつもりだ…」
「俺が監視する…文句は無ぇな…」
ジャッジに素っ気無く答え、桜を連れて外へと出る。
「ワイルドッ!そいつも連れて来いっ!」
「グッ?ガウッ!」
ワイルドも知世を連れ、ハーミットの後を追う。
「おのれ…ハーミットォ…」
ブレスはよろめきながら立ち上がり、ハーミットを睨み付けていた。
おう!みんな見てるぅっ!
今回はロクな解説もせずグチばっか溢してる作者に代わり!
俺様ハーミットがセブンスソウルについて説明するぜ。
先ずだ…俺達セブンスソウルの総勢は百人程。
んで、俺とワイルド以外に二十人くらいづつ専属の部下がいるんだ。
死んだトラップとオーラの部下は他の奴に吸収されてる。
俺とワイルドが部下を持たねぇのは、単独行動が主な仕事だからな。
運営資金が何処から出てるのかは不明だ…
アジトは江戸城の地下、そっから下水道とか色んな場所に繋がってる。
架空の名義で駐車場なんかも借りてっから車もあるぜ。
ジャッジがそーゆーの得意でよ、その気になりゃ国防省にだってハッキング可能だっ
て言ってたな。
あとウエポンのワガママで研究所も作ってある。
本部は空調設備も完璧で、住み心地は悪かねぇぜ。
ま…こんなとこかな…
そいじゃ!次回は俺様が主役だ!期待してろよ!
「うにゅう…まだ決まってないよ〜…」
うっせぇ!そこを何とかすんのが作者だろ!
読者はエロより何より俺を求めてんだ!いいかげんに書くんじゃねぇぞコラ!