2009年05月03日 13時49分 [ 筆者自身のこと ]
人生リセットなら中国で留学し働け
はてなブックマークを見ていると、ここ1週間ばかり、「日本はもう駄目だから海外に行こう」「いやいや日本はまだまだ大丈夫だから、どうぞ前者論の方は海外でがんばってください」という話題が盛り上がっているようだ。(きっかけは、ブログ『[渡辺千賀]テクノロジー・ベンチャー・シリコンバレーの暮らし)』の『海外で勉強して働こう』という記事)
日本がどうこうだから、という前提はさておき、日本人の中国での留学&労働について書きたい。金融危機の影響で仕事がなくなって切羽詰まった人に特に読んでいただきたい。
日本から見ても中国から見ても、2カ国の関係は相当密だ。チャイナリスクが叫ばれているが、なお工場としての中国に魅力を感じている日系企業も、市場としての中国に魅力を感じている日系企業も山ほどある。(民間としての日本人の中国についてのイメージは過去にないほど最悪だけど)
だから、中国ではどこの大都市にいっても日本語を勉強したいという地元中国人のニーズはあり、中国に行けば簡単に日本語教師につける(実質ないに等しい問題だが、ビザが就業ビザでないのでNGというブラックな問題があるが)。
どこの都市でもいいから行って、2週間でも留学していれば、現地の日本人外国人中国人のコネクションができて、すぐに働けそうな場所はわかる。日本の過去なんか誰も知らないから人生リセットできるよ。給料は安い(よくて月収5万円)がそれでも現地中国人より高いから、それなりに現地では外食三昧など贅沢もできる。
前述の状況から日系企業や日本絡みの中国企業からの求人は腐るほどあるので、ちょっと語学留学してれば仕事は簡単にみつかる。日本人が世界一いる外国の都市である上海や広東省なら、日本語だけで仕事につける。ただそういう場合は大学学歴を含めた日本人社会をひきずらなければいけないので、学歴なんて関係ないさ、という人にはかなりウザイと感じるだろうから、ならば内陸の省都くらいのほうがいい。
食の安全の問題や、長野の一件のような反日のイメージなどから、中国から距離を取ろうとしている日本人は一層増えているように見える。競争相手(日本人留学生)が少ない今だからこそ、中国に行き生の中国語を勉強し、中国で働いたという経験を貯め、来たる経済危機の終焉まで坦々と待つことはチャンスだと思う。来たるときまでに「中国語ができる」「中国勤務有」というキャリアがつけば、それがないよりも日本で少しは仕事を見つけやすいだろう。
日本でハローワーク通いや、単純労働や、日比谷公園で戦うよりも毎日に生き甲斐はあると思う。筆者だって、中国現地ITレポートを日本人が誰もしないからこそ、出版社勤めもないのに執筆業で生きれるようになったし。誰もしたくないことをするというのはチャンスでもある。
中国で中国人に嫌でも触れ続けることで、客観的に日本や日本人を見れるようになる。日本や日本人のいいとこ、悪いとこが見えてくる。正直、日本企業では煙たがれるような駄目社員的考え方を持ち、行動をする中国人は多いので、人のふり見て我がふりを直せる。日本人の思う「食のせいで体が蝕まれるかも」という不安以外はいいことずくめ。金融危機下、日本で仕事につけず、精神が蝕まれるよりいいんじゃないか。
【勝手なFAQ】
旅費が高い? 中国渡航者が少ない割に航空便多いから今が激安。Yahooトラベルや楽天トラベルをCheck!買いたくなければ「陸マイラー」で検索。中国便は人気ないから、かなり少ないマイルで中国に飛べるぞ(特にJAL)
中国ビザが面倒? 15日間ノービザ。現地について学校に行ってから対策を職員に聞けばOK。
留学費が高い? 年間10数万円。これで1年留学ビザの資格もついてくる。
情報がない? 聞いたことのある中国の都市名(上海、西安、成都、etc)と留学で検索。先人の留学記にヒントが多数あり。
食が不安? 筆者は中国生活をはじめてから、総コレステロールが増え、人間ドックで胃炎であることが判明しましたが何か。下痢?当然ご覚悟を。
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