社会
新型インフル、介護にも余波 県が独自通知
兵庫県は一日までに、県内で新型インフルエンザの患者が一人でも出た場合、感染の拡大防止へ高齢者向けのデイサービスなどを臨時休業とし、訪問介護や入浴介護などのサービスは必要性の高い順に「優先訪問」をするよう、各市町や事業所に要請した。県独自の通知で、担当課は「強制ではなく、強い要請。判断は各事業所に任せる」としているが、各市町や事業所は「優先順位を付けられない」などと困惑している。(中島摩子)
厚生労働省は「通知などは各自治体の判断」としており、近隣の大阪府や京都府は通知を出していない。
県高齢社会課によると、「知事の緊急事態宣言が出され、原則として県内で第一例目の患者が確認された時点」で要請する。デイサービスなどの通所系の事業所は速やかに臨時休業とし、訪問系の事業所は優先訪問を求めている。
県内の事業所は通所系が千百十カ所、訪問系が千九百六十カ所あるが、四月末の通知後、「昼間に介護する人がいないため、デイサービスで受け入れている。臨時休業は義務か」や、優先訪問の線引きなどの問い合わせが相次いでいるという。
これに対し、県は「デイサービスの受け皿は訪問介護などで」「寝たきりの人を優先したり、排せつや食事介助を優先したりしてほしい」などと回答しているという。
神戸市内の事業所の男性(48)は「緊急事態で致し方ないとも思うが、日常生活が確保できないお年寄りが出る危険性がある。緊急のサービス変更などが円滑にできる担保がないと、結果的に利用者不在になってしまう」と懸念している。
県は障害者の通所、訪問サービスについても同様の対応を求めている。
(5/2 10:18)
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