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【社会】

都議選政見 動画で公開 ネット上、選挙期間中も

2009年5月3日 07時02分

 東京青年会議所(JC)は、東京都議会議員選挙(七月十二日投開票)の立候補予定者の政策を有権者に広く知らせるため、各立候補予定者が語る政見を録画し、その画像を六月下旬からインターネットで公開する。地方選挙では初の試みで、選挙戦を政策本位に誘導するのが狙い。今後、他の地方選挙や国政選挙での実施も検討し、民間主導の「政見放送」定着を目指す。

 日本の選挙戦は候補者名の連呼が中心で、本来重視されるべき政策が争点になりにくい。

 特に、地方議会選挙は公職選挙法でマニフェストの配布が禁止され、政見放送もないため、国政選挙や首長選に比べ、政策論争の機会が制限されている。

 このため東京JCは、早大マニフェスト研究所(北川正恭所長)、日本インターネット新聞社と協力し、都議選から政見動画の公開に踏み切り、選挙戦のあり方に一石を投じることにした。

 政見動画の収録は新人候補を含む立候補予定者全員が対象。既に依頼書を送付済みで、五月中旬から撮影を開始する。

 一人十一分間を上限に、投票依頼など公職選挙法に抵触する表現を除いて自由に政見を述べてもらう。動画は六月二十四日から東京JCとネット新聞社のホームページで公開し、選挙期間中も公開を続ける。

 政見動画の公開は、国政選挙では次期衆院選で四国四県の小選挙区の例がある。

(東京新聞)

 

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