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北方四島:今年度のビザなし交流、不透明に

 北方四島への今年度の「ビザなし交流」計画がロシア側の出入国カード問題のため決まらない事態になっている。北海道は8日、交流1回目(国後・色丹島、5月15~18日)と2回目(択捉島、同22~25日)の日程予定と、第1回に高橋はるみ知事が参加予定であることを発表したが、道は「今後の協議により、日程は変更となる場合もある。カード問題が解決されることを前提に準備作業を進めている」と説明している。

 ロシア側は1月の人道支援物資供与事業の際、これまで必要のなかった出入国カードの提出を要求。日本側はロシアの北方四島の主権を認めることになるとして拒否し、医薬品などの支援物資を積んだ日本船は四島上陸を断念して根室港に引き返した。

 ビザなし交流は92年から始まり、その枠内で▽交流事業▽墓参▽自由訪問--を行っている。具体的な内容や日程は毎年4月上旬、交流の実施主体となる北方四島交流北海道推進委員会や四島の代表者らが出席する日露事務担当者の代表者間協議で決まるが、今のところ、開催は4月下旬の見通しという。【高山純二】

毎日新聞 2009年4月9日 1時37分

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