バグダッド(CNN) イラク内務省当局者は1日、同国北部の主要都市モスルにあるコーヒー店近くで自爆テロがあり、少なくとも6人が死亡したと述べた。イラクでは米軍増派やイラク治安部隊の能力向上などで治安改善が進んでいるが、モスルは国際テロ組織アルカイダ系が押さえる最後の拠点ともされる。
米イラク地位協定では米戦闘部隊は今年6月末まで都市部から撤収することになっているが、イラク政府当局者は米軍はモスルの状況を分析していると指摘、場合によっては米軍が6月以降も同市に残留する可能性に言及した。
イラク駐留米軍当局者もモスルに限っての残留は有り得るとの考えを示している。
イラクでは4月に入り、テロ事件が増加の気配を見せている。米軍戦闘部隊の都市部から撤退するのを見越し、武装勢力が攻勢を掛けているとみられる。米国防総省当局者は1日、4月中の米兵犠牲者数は計18人となり、今年の月間単位では最悪となったと述べていた。